フランス語入門(クラスだより2010.11)

フランス語入門(文法クラス)の様子を、山びこ通信(2010/11月号)より転載いたします。

 『フランス語入門』 (担当:上尾真道)

この秋から開設されたフランス語クラスでは、初めてフランス語を勉強されるというお二人の生徒さんとともに、文法の基礎を学んでいます。最終的な目的がフランス語での会話だということですので、なるべく実践面を重視しながら行っています。

さて、どんな語学でもそうですが、語学学習の山場は、その最初のステップ、つまり発音の種類と規則を学習するという段にあるでしょう。フランス語の場合、つづりと発音の関係が極めて規則的ですので、特に、この最初のステップでしっかりと発音に関する決まりごとを見につけておくとが重要となります。そうすれば、初めて見た内容の分からない文章であっても、とりあえず声に出して「読む」ことができるからです。そして、フランス語を声に出して読むことは実に楽しいものですので、この点さえ抑えておけば、フランス語学習の長い道のりにはいつでも楽しみが伴うということになります。

もう一点、フランス語学習の最初の段階について言うべきことは、「発音をカタカナに置き換えない」ということです。理由は、簡単で、カタカナで表される音と、フランス語の発音は、ほとんどの場合、それぞれまったくの別物だからです。したがって、なるべく音そのものとつづりを直接的にリンクさせる仕方で、フランス語の発音を身につける必要があります。昨今は、どんな参考書にも、さらには辞書にまで、CDがついていて、ネイティヴの発音が確認できるようになっています。紙に書かれた文法のことももちろん大事なのですが、こうしたCDを積極的に聞いて、まず耳からフランス語に入っていくということを、今後の学習の継続のためにも是非お勧めしたいと思います。

 (上尾真道)