9/4 ことば3〜5年生

高木です。

久しぶりにあわせた顔は、みんな溌剌としていました。
夏休みの思い出をたくさん持っているようなので、
一人ひとり、その中から一番のものを発表してもらいました。
東京へ旅行に行った子、海へ行った子、いろいろでしたが、
共通するのは、私が相槌を打つ限り、話し続けてくれるということ。
全体像をあらかじめ想定しないまま発表をはじめると、
その行く先は茫洋と広がり続けるわけで、
それはずっと聞いていたいくらい豊かなものだったのですが、
しかしどこかで折り合いをつけないといけません。
今日は聞く側の私がその折り合いをつけるような格好になってしまったのですが、
いずれは本人達がそれを自覚できるようになれば、と思っています。

Kちゃんに、夏休みの間お預かりしていた作品を、
コメントをつけてお返ししました。
作品のタイトルは「おやまの学校」。
第一章「お山の学校大すき」からはじまって、
第二章「本をよもう!」、第三章「おもしろ♡作文♡」、
そして第四章「バイバイ帰るよ!」で終りをむかえる、
この「ことば」クラスの日頃の様子を楽しく描いた本です。
設定も登場人物も、すべて実在のこのクラスに対応しています。
読んでいると、「そうそう」とニヤリとさせられるところがあり、
Kちゃんは日頃からみんなのことをよく見ているんだな、と感心させられました。
また彼女の文章には独特の構成感覚があって、
たとえば、文章の流れをあえて途中でパンと切断して、
その後少しの間、あまり関係のないものが続けて、
また本流が再会するといったようなことをします。
あるいは、ある部分だけ予告的に出しておいて、
後でその部分が流れのなかで登場させるといった構成もあります。
非常に映像的な構成だなと、興味深く感じました。

前半に発表の時間をとったので本の朗読はお休みして、
後半はいつものように創作に取り組んでもらいました。
カリカリという鉛筆の音だけが響く教室の中で、
なんだか羨ましくなるくらいに、
みんなそれぞれ自分の物語に没頭していました。