「その3」からの続きです。 次はKちゃんの番です。
と、とつぜんジョージがさけんだ。
「NO大豆パンだから、大を小に変えて小豆パンだ。つまり、アンパンだ!」
「だからパン屋が無いんだってば。」
マウントは、ジョージをスッパリ切って、また考えるのにもどった。ジョージは、ムッとした表情で、
「た、確かに。ちょっと方向を変えないと。」
とつぶやいた。
「あっ!」
マウントが立ち上がった。
「分かった。NOをカタカナのノーに変えて、そのまま読むんだ。」NO
↓
ノー
大豆 パン
この店にGO「…短パン?」
「そう。あっちの道にいっぱい店があったじゃないか。そこに洋服屋もあるはずだし。いこう!」
二人は走り出した。
そのと中、ジョージがつぶやいた。
「なんだよ。勝手に謎解いて。そうさなんてしない、じゃなかったのかよ。」
それにマウントも言い返した。
「これくらい解けないジョージが悪い。ちゃんと借り返せよ。こっちは帰る方法を見つけるから。」
相変わらず、二人のムードは険悪なままだった。そしてやっと目的地にとう着した。そして、二人はすぐがっかりした。なぜなら、さすがおしゃれな街パリ。そう、洋服屋だらけだったのだ。しかも大通りで、一日じゃ、その店さえ見つけることもできそうにない。二人は戸まどいながらも、とりあえず歩いてみた。するとジョージが、
「ここじゃないか?」
と言った。その店は、小さな古い古着屋だった。
(Kちゃん)
「その5」へ続く。