ことば6年(マウントとジョージのお話)その1

前回の続きです。

第2話の冒頭です。トップバッターはYs君。張り切って書いてきてくれました。

 マウントとジョージは、普通の日曜日に二人で一緒に映画を見にきていた。おもしろいサスペンス映画だなぁと思っていると、急に画面がまっ暗になった。早く映らないかなぁと思って待っているそのうちに二人とも寝てしまった。
 一時間ほどたっただろうか。ジョージは起きた。周りを見ると、とあるどこかの外国の町だ。ジョージはびっくりした。ちょっと冷静になって前の記おくを思い出す。すると、ここがどこか分かった。そうここは映画の中の世界のフランスのパリだ。ジョージは頭が真っ白になった。周りには立派なフランス語をフランス人しか、いない。とっさにマウントを起こす。
「マウントッ。マウント起きて。」
「もうなんだよ。ムニャムニャ。」
 マウントが起きた。
 マウントが目をあけると、マウントが目をパチクリさせた。
「え、ここどこ? もしかして…」
「そうだよ。マウント。ここは映画の中のパリだ。パリ。フランスのパリだー。」
「えっ~~~。」
二人で一緒にさけんだ。
「で、どうするの。」
とマウント。
「知らないよ。」
とジョージ。
 次の瞬間、銃声がなった。どこかで事件があったみたいだ。すぐにうるさいサイレンがなってパトカーが五台も来た。大事件らしい。
「よし。行ってみようよ。」
「えぇー。」
「いいじゃん。ぼうけんみたいで、あこがれのワ●ピースみたいだー。」
「う、うん。じゃあ行こうか…。」
「やったー。」
 五分くらい二人で歩いているとパトカーが五台とまっている所を見つけた。事故現場らしい。さっそく行こうとすると、一人の男の人が二人に声をかけてきた。警官ではなくただのフランス人だ。ベラベラ立派なフランス語で何か言っているが何も分からない。急にジョージが「ダレデモペラペラナニゴデッモー」と唱えた。
「何それ。」
とマウント。
すると、ジョージが、
「日本語でいいからその人に話しかけてみて。」
といった。マウントはちんぷんかんぷんだ。
「いいから。」
とジョージにせかされて、マウントは男の人に
「もう一度言ってください。」
と言った。すると、マウントが言った日本語がフランス語になって、男の人に通じているではないか。
「えぇー。何これ。」
「まぁそのまま会話してみて。」
すると、男の人が返事を返してきた。こんどは男の人が話していたフランス語が日本語に変わっている。
「わぁ、すごーい。」
とマウント。
「で、何て言ってた?」
「えぇーと、困った時は、ナカニハイロードコヘデッモーと言ったら立入禁止の所も自由に出入りできるから使うといいよって言ってた。」
「ふーんそんな魔法あるんだ。」
「でも、何か変じゃない?」
とマウント。
「何で?」
「だって何で魔法を知ってるんだろーなーと思ってさ。」
「確かに、そうだね。」
すると、ジョージが、
「でもこんな所でぐずぐずしてたら事件は解決しちゃうんじゃないの?」
「そんなぁ。じゃあ出発だ。」
 二人は事故現場に向けて走っていった。

(担当:Ys君)

「その2」へ続く。