春学期から、ことば2年Aを担当することになりました、岸本といいます。
お天気が崩れかかっていたためか、春とはいってもまだ肌寒い日で、せっかくの初日としては残念でしたが、その代わりに教室の中ではいろいろな「春」を見つけてくれました。
詳しくは下で述べるとして、初回の本日は、自己紹介と「春」さがし、そして漢字クイズを行いました。
そこで自然に、私が彼らに自己紹介し、また彼らのことについていろいろと尋ねるという形になりました。
私の名前を漢字で示すと、その漢字について質問してくれたり、逆に自分たちの名前を漢字で教えてくれたりしました。
逆に私からは、学校についてや、春休みのことを尋ねました。
質問にしっかりと答え、2年生なりにことばを使ってくれたのは、これからのクラスで心強いことでしょう。
さて、その後は「春」さがしを行いました。
桜それ自体は散ってしまいましたが、「春」をあらわす言葉は、散ることなく私たちの頭の中にたくさん残っています。
それを、自分たちで探してもらおうという取り組みです。
最初に私から「さくら」、「入学式」という例を挙げて、それから子供たちに自由に考えてもらいました。
「さくらもち」や「花見」、「春休み」など、定番の言葉にはじまり、「蝶々」や「チューリップ」などの動植物にも話が及びました。また「ことばの発表会」や「将棋大会」を挙げるなど、直近のイベントも彼らにとっては「春」をあらわしていたようです。
思いつく限りの「春」を挙げた後、ある子供さんが、本棚をみて、「何か載ってないかな?」と図鑑を見つめていました。
私が「そこから探しても良いよ」と言うと、他の子供さんも一緒にそれぞれ『むし』と『しょくぶつ』の図鑑をめくり、「春」を探してくれました。
その中から、「ひめしろちょう」や「のみばった」、「すいせん」に「ヒヤシンス」など、私も気づかなかった「春」がたくさん見つかりました。
あまりに盛り上がってしまい、予定していた時間を大幅に過ぎてしまいましたが、図鑑で一通り調べてから、この「春」さがしに一区切りつけました。
残りの時間はわずかでしたが、漢字クイズを行いました。
今回は、一年生で習う漢字を使って、仲間はずれを探す問題です。
例えば、「上、左、石、下」の中で仲間はずれはどれか、という問題です。
この場合は、「石」だけが方向を表していない仲間はずれです。
少し難しいかと思いましたが、二人とも全ての漢字を読み、理解し、何故その漢字が仲間はずれかも、口頭でちゃんと説明してくれました。
時間も思っていたよりもかからず、ちょうど良い時間で区切りが付きました。
初回のクラスだったので、こどもさんの力を確認しながら進めていきましたが、思っていた以上に、力があるように感じました。
来週は、それを考慮して、新たなる漢字クイズなどに挑戦してもらおうと思います。
また、リクエストもあって、来週からは絵本を読んでみようとも考えています。
それでは、これから約3ヶ月、よろしくお願いします。
>春探し
粋な取り組みですね。大人のメンバーが集まって、同じ事をするとどうなるか?生き生きと語れる人、自分だけの春を語れる人はすばらしいなと思います。いわゆる学校の勉強や、大人で言えば仕事に熱心になりすぎると、こういうことをやらなくなるのですね。