『がんってなんだろう?』
第3回の講師は、下村昭彦先生。
(お医者さんに質問しているような、ぜいたくな勉強かも?)
「がんってなんだろう?」というテーマで、ユーモアたっぷりのスライド。なぜがんは怖いのか? という素朴な疑問から始まって、がんのイメージがころりと変わるような内容でした。
いきなり結論を言えば、「がんはみんな持っています」「でもがんは弱い」「だからいつもは現れない」のだそうです。
ではさっそく…。
「がんって、こんなやつです」
(と、スライド)
ここでは、色々ながんが出てきました。そして、がんを「人相の悪さ」で、良性か悪性か見分ける「あてっこ」(臨床)も。
DNAや細胞分裂といった、難しい話も入ってきます。細胞には分裂を促進するアクセルと、それを抑えるブレーキとがあって、その両方が壊れたものが、がんなのだそうです(増殖が止まらない)。なぜ壊れるのかというと、それはDNAを傷つけられたからで、DNAを傷つける物が、つまり発癌物質です。
実は、がん細胞は増殖するペースが普通の細胞に比べて遅い(弱い)ので、いつも体の中では追いやられている立場です。それでも淡々と増え続けるので、彼らには、一言、
続いて、「こういうものがよくないです」(スライド)のシリーズが笑いを誘いました。たばこの写真、コーヒーの写真、テーブル塩の写真、焼きさんまの写真(?)、家族の記念写真(つまり遺伝が原因で)…。
「コゲを大根おろしと食べると、最低ですね。でも、これがおいしいんですよ~」
事実上、発癌物質(&おいしい物)を避ける生活は不可能で、「何でもとりすぎ・しすぎはよくない」という見解に落ち着きました。
結論
「誰でもがんになります」
つまりそれくらい日常的なもの≒早く見つければ治せるものなので、健康診断をぜひ面倒くさがらないで下さいとのことでした。
8月から9月にかけて、講師はドイツへ研修に行かれるそうです。そのおみやげ話や、なぜ医学を目指されるようになったかの自分史もまた、ぜひ2度目の青春ライブでお聞きしたい内容です!
(レポート・福西亮馬)