福西です。4/14、4/21(2、3回目)の記録です。
4/14
この日は、1年生としてははじめて、俳句に取り組みました。最初に幼稚園の頃に習った句をクイズにしながら思い出してもらいました。それから幼稚園時代の自分たちの作った俳句をタイプしたものを渡しました。
そして今後の俳句作りのことを説明し、俳句をストックしていくはがき入れ(句帳)を配りました。みんな乗り気で、さっそく書き始め、まだまだ家で書いてきてくれる雰囲気でした。
続いて、リクエストのあった俳句カルタをしました。山の学校には3種類のそれがあるのですが、先週したのとは違う種類のものをしました。案の定、みんな札を読みたがるので、読み手を順番に回しました。
今回も「生徒」対「先生」でしました。1秒以内に札を取り合うハイレベルな戦いで、私もつい力が入りました。札を叩くモーションが「先生、こわい~」とクレームがついてしまうほどに…でないと、負けてしまうと直観したからです。そして負けたのですが^^; 前回と重複する句もあって、それを生徒たちが取るとき、何かが鈴の音のように染み渡るのを感じました。
残りの時間は、用意していた本を読もうかと思ったのですが、先にR君と約束していたリクエストがあったので、それをみんなで囲むようにして見て、楽しくしめくくりました。
(有名な『時の迷路』シリーズの一つで、見開きの「間違い探し」をしました)
最初は、先週渡した俳句の紙にさっそく書いてきてくれた生徒がいたので、みんなで一緒に読み合わせしました。(その作品はまた別に紹介いたします)
この日は、暗唱をしました。今学校でしている箇所を教えてもらって、すらすら言えることを確認したので、以下の文章を出してきました。
ももくり三年 かき八年
ゆずは九年でなりかかり
うめはすいすい十三年
なしの大ばか十八年
(地域によって様々なバリエーションがあります)
去年一年生だった人と同じ要領で、私の前に出てきてもらって、「見ずにいえる部分」を一人ずつ反復してもらいました。前の人ができるようになると、次の人が「私も!」となって、いい循環が生まれました。TちゃんとHちゃんがいいコンビで、お互い切磋琢磨していました。また以前は幼稚園の劇の練習で、なかなか人前で言うのが苦手だったR君も、別人のように他と混じってリピートしていることに、私は内心驚きました。
俳句より文章が長いはずなのですが、平易でもあるためか、覚えるスピードが早いなと感じました。(「ゆずは…なりかかり」が一番関門ですね)
最終的に三人とも言えるようになり、できた人はさらに学校で習っているものもつけ加えて言ってもらいました。今は吸い取り紙のような時期で、大きな自信にしてもらえることを期待しています。
この後、時間をだいぶとって、前回約束していた3種類の俳句カルタのうち、最後の種類のものをしました(R君リクエスト)。ただこれは、Hちゃん曰く「しぶすぎる」とのことで、振り仮名がなかったので、今回は私が読むことにしました(それでも一生懸命読もうとしたHちゃんはえらいです)。
この日はチーム戦をすることにして、Tちゃん&私と、R君&Hちゃんで組みました。私が思った以上に弱かったせいもあり(みんなが強すぎます)、勝利の女神はR君&Hちゃんチームに微笑む結果となりました(Tちゃん、ごめん…)。
最後の時間は、シャーロット・ゾロトウの『いまがたのしいもん』という絵本を読みました。
この作家には、他に『ねえさんといもうと』『はるになったら』などの作品があり、どれも共通して「大人への成長」に対する両面的な心の機微を描いています。このクラスの1年生たちは、この間卒園して小学生になったばかりですが、この1年間、無意識に感じる「ドキドキ」「ワクワク」の階段を、しっかりと登っていってほしい、という願いを込めて読ませてもらいました。