6/15 ことば6年生

高木です。

読み進めてきている『ガリバー旅行記』ですが、
今日読んだのは、ガリバーがフウイヌム(馬)の言葉を習得し、
フウイヌムの主人と話すところまででした。

貴族のように振る舞うフウイヌムたちはガリバーに興味をもちます。
自分たちが軽蔑している野蛮で毛むくじゃらのヤフーと手足の形が同じなのだけれど、
それにしては理性を持ち、礼儀正しく、なにより服を着ているからです。
フウイヌムたちに気に入られたガリバーは、フウイヌムの言葉を教わり、
自分が住んでいたイギリスのことをフウイヌムの主人に話しはじめます。
イギリスではヤフー(人間)が理性を持ち、フウイヌム(馬)はヤフーに飼いならされている。
最初は機嫌良く話を聴いていたフウイヌムの主人も、だんだんと険悪になってきます。
ここまで読んだときM君は「じゃあ、人間が馬に乗ることとか、もっと怒らはるな」と言ってくれました。
事実この後、ガリバーの話を聴いてフウイヌムの主人は
「よくもまあフウイヌムの背中に乗れたものだ」と半ば憤慨して言うことになりました。
今日はここまで朗読を進めましたが、ここからわかったのは、
フウイヌムの国が、実はイギリスの主従関係を鏡のように反転したものだということでした。
ここでは馬が貴族で、人間が獣になっている。
H君は「お互い、かんちがいしてる」と洩らしていました。まさにその通りなのです。

朗読の後は、今日も『ガリバー旅行記』の続編の創作を進めました。
宇宙でタイムスリップをして過去の日本に向かう部分をいま書いているというH君の話を聞いて
M君も興味をもったようで、そこからブラック・ホールやホワイト・ホールの話になりました。
宇宙や時空の歪みといったまだ解明されていない謎へ想像力を働かせる感性は、
ぜひこれからもずっと持ちつづけてほしいと思います。