岸本です。
自ら何かを作り上げることは、とても難しいことです。
今日のクラスでは、俳句のみならずパズルを自ら作ってもらう機会がありましたが、それを実感できたのではないでしょうか。
今回は、漢字迷路と俳句作りを行いました。
今回は、迷路に落ちている漢字から二字の熟語を作りながらゴールを目指します。
たとえば、学年→年月→月見→…などです。
一見して簡単に思えたようですが、読み方が変わる漢字などは苦戦していました。
一例を挙げれば、「花見→見学」の連なりはなかなか気づきませんでした。
それでも、二人とも自分のペースでしっかりと解いてくれました。
早くできた子は、迷路作りにも挑戦しました。
解くこと以上に作ることは難しかったようですが、漢字の本をお供にして一生懸命作ってくれました。
作った問題は、この後で俳句を作っている間に私が解かせてもらいましたが、同じ漢字を重ねる熟語(「日日(日々)」)を使うなど工夫を凝らしており、申し分ない出来でした。
後半は俳句カルタ作りの続きを行いました。
少しずつではありますが数を増やし、今回で30近くまでたどり着きました。
依然として、頭の文字の縛りに苦戦していますが、図鑑などを開いていろいろな俳句をひねり出してくれました。
前回から動物をテーマにしている子供さんは、ヌーの写真を見て一句。
「ヌーのむれ つのがたくさん こわいなあ」
「こわいなあ」の部分は、赤字を使って「こわさ」を強調してくれました。
また自身のキャンプの経験から一句作ってくれた子供さんもいました。
「タープでは 中でお食事 食べるんだ」
タープとはキャンプで使う日除けのようで、その中での食事の様子を伝えてくれています。
いつもの「お食事」とは違うんだということが伝わってきて、キャンプを楽しんでいる情景が浮かんできます。
パズルに俳句、それぞれ違う難しさはありますが、自分の力でそれらを作ることができたのは、素晴らしいことでしょう。
今日は絵本の朗読の時間がとれなかったので、来週はその朗読に加え、リクエストのあった前回のタイプの漢字迷路を予定しています。
この時期の子どもたちの1年、1年の成長はめざましいと思います。2年生ならではの表現だと思います。私は日頃、園児(年長児)に俳句を教えているのですが、園児の作る俳句、そこで用いられる語彙、というものから比較すると、そのような思いを強く抱きます。貴重な「成長期」なのでしょう。