6/1 ことば6年生

高木です。

『ガリバー旅行記』の朗読は、
今日から第四編「馬の国(フウイヌム)」に移りました。

前回の冒険からイギリスへ帰って、
しばらくのあいだ平和に暮らしていたガリバーでしたが、
やはりというべきか、また船に乗って冒険へ出発します。
しかしすぐに船を海賊に乗っ取られて、
よく分からない島で、船から放り出されてしまいます。
そこでガリバーが出会ったのは毛むくじゃらの生き物、
そして人間のような素振りを見せる馬でした。
今日読んだのはここまででした。
まだ、なにもかもが謎のままです。
いったい、ここはどこなのか、彼らは何者なのか、
早く知りたいものです。
M君とH君の朗読のスピードも、
いつもよりもこころなしか速いように感じました。
それは、物語の行く先への期待感の現れだと思います。
また今回、ガリバーが乗った船は「アドベンチャー号」でしたが、
それを読んだときにH君が「あ、この船、たしか、小人の国か
巨人の国に行くときにも乗った! もう片方はカモシカ号やった」
と指摘してくれました。
(アドベンチャー号に乗ったのは巨人の国に行くときでした。)
リリパットとブロブディナングに行ったのは、昨年度の中頃のこと。
よく覚えているなと感心しました。

創作では、M君が『ガリバー旅行記』の現代版を完成させました!
「ドラゴンジャック編」と、その外伝「未来」の、二部構成です。
「ドラゴンジャック編」では、主人公のジョンが、
村の子どもをさらって石にしているドラゴンジャックを倒すべく、
修行を積んで立ち向かう、いわば、王道を行くストーリーです。
構成がしっかりしていて、安心して読むことができました。
続く外伝「未来」では、ジョンの玄孫(やしゃご)の双子、
ボルボとゴルゴが、サーカス団の薬物汚染を見破るお話でした。
「未来」といえど、より現代的なテーマだと感じました。
「ドラゴンジャック編」には、
「飛ぶ島」から落ちて幽霊になったガリバー本人が登場したり、
外伝には、この物語の作者(すなわちM君)が登場したりと、
全体的には、物語の外との駆け引きも見物でした。
相当に長い物語を完成させてくれたのですが、
M君は「次はH君みたいに『ガリバー旅行記』の続編を書く!」
と、早くも次回作に向けて意欲満々でした。
期待して見守りたいと思います。