小林です。最近の「ことば」の取り組みについての記録です。
「今年の夏休み」についての作文は「くわしく」ということを強調していました。たとえば「野球をみて楽しかった」という一文の裏には
色々な心の動きがあったはずです。好きな選手がいたり、すごいプレーに心を奪われたり、といったことがたくさんあるはずです。
書いてもらったものについて、さらにこちらで詳しく知りたいことについては「質問カード」をあげて答えてもらいました。
水族館にいったMちゃんはお母さんの好きな動物を書いてくれていましたが、さらに家族みんなの好きな生き物についても詳しく教えてくれました。けんか友だちについて書いたKくんには、「仲良くする方法にはどうしたらいいですか」という質問カードをわたしました。Kくんはなかなか筆がすすまないところがあるのでどんな答えが返ってくるかなと思っていたら、「やさしくせっしたらいい」というしっかりした回答をくれて感心させられました。
今後ともなるべく色々な考えを引き出し、積極的に書いていく姿勢がみにつくような工夫をこらしたいと考えています。
「手品師」の読み聞かせはだいぶ好評でした。「役立つものを煙にしてはいけない」という掟が課される場面があるのですが、みんなそれについて先回りして、「こういう話は、やくそくをやぶってしまっておわるにちがいない」と声を挙げる子がいました。家や学校も含めてだいぶ「お話」に親しんでいる様だなと思いました。「手品師」はちょっと予想とは違った形の結末で、みな内心おどろいていたようです。
その次の週に、定型パターンからはずれるようなものもそろそろわかるかなと思い、せっかくだから名作をということで漱石の「坊っちゃん」を少し読んでみたのですが、これは語り口が難しすぎたようです。次回は2年生に合った作品選定をこころがけようと思います。
この週は自分の誕生日についての紹介を行なってもらった他、魚の絵合わせカルタを行なっています。魚+有で鮪(マグロ)になるようなセットのものです。「魚」の字は覚えた頃なので、つくりが簡単であれば、魚+春で鰆(サワラ)、魚+占で鮎(アユ)、魚+里で鯉(コイ)など色々覚えられるはずです。この日は、もうカルタに夢中で漢字は頭に入らなかったと思いますが、多少親しんではもらえたかと思います。今後は「いろはかるた」などもやりたいと考えています。
>「質問カード」
粋な仕掛けだと思いました。たぶん、子どもたちも新鮮な「何か」を感じたと思います^^ 先生が書かれたように、「引き出し」(educate)が先生の大事なつとめになりますね。