ことば2年B

小林です。

最近報告ができていませんでしたが、ことば2年での最近の取り組みの様子をお知らせします。

前回まではいろはカルタを使って少し難しいことわざや、大人な俳句に挑戦しています。

読み聞かせでは、K君がみんなに絵本を読んでくれるという場面もあり、わたしも楽しく聞かせてもらいました。

「かるた」は昔ながらの「いろはかるた」(ことわざ)と、「いろは俳句かるた」を用いています。

「俳句かるた」ではババ抜きの要領で読み札と絵札とを合わせ、そろったら読み上げるというゲームを行ないました。俳句は「鑑賞をするように」とこちらからおしつけるような形だと読みたい気持ちも失せてしまいかねないところがありますが、このような形だとみんな自然に読んでくれます。ゲームになると特に男の子が真剣になってくるのもあって活気づきました。

ことわざの方は「石の上にも三年」「論より証拠」「花より団子」………と大人には馴染みのものが並びますが、子どもたちにとってはまだ「?」なものも多かったようです。ですが、理解力はなかなかのもので、ヒントを与えていくと、スッと腑に落ちた顔になっていました。

 読み聞かせでは前々回に「どんぐりとやまねこ」を読みましたが、少し話の構造がわかりづらかったようで、いまひとつの反応でした。
 前回はもう少しはっきりしたつくりの「魔法を忘れた魔法使い」を読みました。こちらは絵も興味深かったようで、Mちゃんが見入っていました。

 これに続けて、「もしも魔法をつかえたら」というテーマで作文を行ないました。「お金やエレクトーンを出す」(Mちゃん)、「お金を入れるとたくさん増える機械をつくる」(Hちゃん)といったモノを呼び出すものや、「1000000……の速さで飛ぶ」(Tくん)といったものから「ポケモンとふれあう」(Sちゃん、「ふれあう」という大人びた言葉使いに感心しました。どこで覚えたのでしょうか。)といったものまで幅広い魔法の使い方が見られました。
 Kくんは最初ほうり出しかけていましたが、「自分がしたいことを魔法で書けばいいんだよ」と促すと、ふいっと書き出しました。「時間をとめてT君とめいいっぱい遊びたい」ということで、「じゃあ何をして遊ぶの?」というと「野球やキックベースを他の友だちもいれて」という風に展開していきました。
 「楽しい」「好き」あるいは「嫌だ」「やりたくない」という一言コメントの裏にもやはり、色々な気持ちが潜んでいるはずで、文章を書くことでそれに自分でも気づいていくということがあるのではないかと思います。言葉に開かれることで自分の気持ちも開けてくる……といったことを経験してほしいなと思いながら最近は指導をしています。

 前回は読み聞かせようにもう一冊予備で用意していた「黄色いのはちょうちょ」という本をK君が自ら朗読してくれました。この本は穴が空いている仕掛け絵本で、黄色いチョウチョだと思ったのが、頁をめくると、実はオムレツだったり、信号だったり、ヘルメットだったりというものです。面白がって、朗読してくれました。他の子も楽しそうに聞いていたので、次回以降別の子も読んでくれるかもしれないなと期待しています。