今日の「論語」の素読

今日は素読の日でした。早朝から元気な小学生たちがたくさんお山の石段を登って集まってくれました。最初にお約束の黙想をし、心を沈めてから今まで習った「論語」の言葉をひとつひとつ復唱していきました。

毎回新しく参加する生徒がいるのですが、今までは過去に学んだ言葉の「復習」はせず(復唱はします)、もっぱら新しい言葉の紹介に力を入れてきた感じでした。

今日は過去に習った言葉についても、可能なかぎり丁寧に説明をしつつ、復唱していきました。

おかげでその分時間がかかりました。気づくと予定の時間いっぱいでした。30分正座を続けながら、また、耳で聞いて意味の分かりにくい言葉を聞きながら、それでも集中して最後まで「素読」に取り組めた小学生たちでした。

自分でもちょっと時間的に無理したかなという感じでしたが、終わった後の子どもたちの顔を見ていると、(大げさに言えば)「困難を乗り越えた達成感」が見て取れましたので、これはこれでよかったかなという印象です。

今日紹介した新しい言葉は次のものです。

「子(し)のたまわく、君子(くんし)食(しょく)飽(あ)くことを求むることなく、居(きょ)やすきことを求むることなく、事(こと)に敏にして言(げん)に慎み、有道(ゆうどう)に就(つ)きて正す。学を好むと言うべきのみ。」