今日は論語の素読をいたしました。以下の言葉をみなで復唱しました。
「子(し)曰(のたまわ)く、弟子(ていし)入(い)りては則(すなわ)ち孝(こう)。出(い)でては則ち弟(てい)。謹(つつし)みて而(しこう)して信(しん)。汎(ひろ)く衆を愛して仁に親しみ、行いて余力有らば則ち以(もっ)て文を学ぶ」。
今日の言葉は、子どもたちにとっても親近感のあるテーマでした。家ではお父さんお母さんの、学校では先生の言われることを素直に聞きましょう。友だちを大切にしましょう。思いやりの気持ちも忘れずに。そうしたことがきちんとできた上ではじめて、お勉強をするようにしましょう。こういう趣旨の言葉でした(厳密な話はしていません)。
ただ、普通の大人の言っていることと逆のことだと言いました。今の時代は、なりふり構わず「勉強せよ」というメッセージを大人は子どもに与えがちです。
今は(そしてこれからも)言葉の中身の説明はほどほどにして、言葉の響きをみなで確かめながら進めています(四月以降に扱った言葉を最初に全部復習してから新しい言葉を紹介しています)。
>友だちを大切にしましょう。
勉強会でこのことを実践してくれたように感じます。私が見ていた部屋では、3年生の友達同士、1年生の友達同士で来てくれた生徒がいて、協力して調べ物をしたりしていました。また、違う学年の知り合いでない人にも、先輩は後輩のことをさりげなく気遣い、後輩は先輩の集中して取り組む姿をじっと見つめるという場面もありました。このようにして、時間の最初のほうは緊張した雰囲気だったのが、終わりのほうには打ち解けた雰囲気になっていました。
監督をありがとうございました。そして、このたびはコメントをどうも。学年を超えて教え、教えられる関係も、その関係を守るこのような場も、今となっては貴重な感じがします。こういう数字に現れない部分にこそ、大事なものがいっぱい詰まっています。