経済学入門

百木です。
9月14日の「経済学入門」の授業報告です。

「経済学入門」には先週からIさんが新たに受講者として加わり、これで受講者は3名になりました。さらに議論が活発化して、授業が面白くなって行きそうです。この調子で、山の学校の「大人のクラス」が盛り上がっていくといいなぁと思います。
僕の周囲にも、「機会があれば経済や社会のことについて勉強したい」という社会人や高齢者のかたがたくさんおられます。しかし皆さん仕事や家事などに忙しく、なかなか勉強する機会をもてないというのが実情のようです。山の学校の「大人のクラス」のように、社会人や一般人のかたが参加して勉強する機会がもっと増えていくといいなと思います。

秋学期の「経済学入門」の授業では、佐伯啓思『大転換-脱成長社会へ』をテキストとして読み進めていくことになりました。この本は2008年のリーマン・ショック後に出版された本で、サブプライム・ショックに端を発する「経済危機」を「現代文明の危機」と大きくとらえ直すことで、現在起こっている「文明の大転換」を読みといていこうという趣旨の本です。

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受講者のかたから、「細かい経済分析を勉強するよりも、広い視野で経済や社会の流れを読む力を身につけるような勉強をしたい」というリクエストがありましたので、この本を選びました。サブタイトルにもあるとおり、「成長社会から脱成長社会(成熟社会)へ」というのがこの本のテーマのひとつです。
最近では欧州や米国の財政危機(もちろん日本も)が話題となっていますが、現代を資本主義や文明の大きな転換点ととらえることで、今後の経済や社会の大きな流れを考えるきっかけにしていけたらと考えています。