福西です。
12月の将棋道場の様子をお伝えします。
だいたいこの日は一人4~5局指していました。今日2回目の参加というDa君も楽しんでくれていました。
この日の大一番は、Ge君とYu君の4級差で二枚落ちの一局。長丁場の激しい取り組みで、上手(うわて)のGe君の勝ちでした。駒落ちのハンディを生かして最初優勢に事を運んでいたYu君でしたが、途中からG君がさすが手を知っているだけにうまい切り返しで飛車を取って形勢逆転。
それでもまだ勝てる望み(詰み筋)を探して、負けじとするY君の気迫を感じました。
またGe君も、慣れない上手を指すことによって、とどめを刺すのに苦労し、いい勉強になったようです。
そしてYu君はこの後ののびしろが大きくて、4勝2敗と勝ち越していました。また新たに1級昇格し(以前もそれをすごく励みにしていました)、得がたい充実感を味わったように見受けました。
右が先週からめきめきと腕を上げたSo君。お父さんと指しているそうです。格上のMiちゃんに勝ち、この日は5勝1敗と名実ともに1級昇格しました。
「はい」「ううむ、そう来ましたか…」
手合わせをお願いする子どもたち。この日はN先生が、Ka君、Ge君、Te君の「道場3強」の実力をじきじきに見て下さいました。
最後は、恒例の詰め将棋の時間。
「さて、3手目はどう指したらいいでしょうか?」「はい!」「はい!」
真剣な表情の子どもたち。
次回は1月の月曜日になると思います。また振るってご参加下さい。
山下です。この日はどうしても手が離せないことがあり、参加できなかったので、この記事のアップを待っていました^^ 所用でご参加できなかった百木先生も同じ思いではないかと思います。
今回のレポートを拝読し、昇給制度とコマ落ちの兼ね合いがうまくかみあっているように感じました。また、一つの真剣勝負を経験し、子どもたちは大きく飛躍するのだということも、Ge 君と Yu 君の対戦からあらためて感じました。
このような真剣勝負を演出する隠し味として、コマ落ち制度に意味があるのですね。ほぼ敵なし状態だったGe 君も、この日の取り組みを経験し、まわりのみんながよき対戦相手に見えてくることでしょう。また、それまで歯が立たないと思っていたGe君に対し、「大接戦」を繰り広げたという経験は(かりにコマ落ちのおかげといえ) Yu 君の心に大きな自信を与えてくれたと思います。
>この日はN先生が、Ka君、Ge君、Te君の「道場3強」の実力をじきじきに見て下さいました。
先生には私たちの活動をいつも温かく見守っていただき、本当に有り難く思います。先生は子どもたちとの対局後、ワンポイントアドバイスをしてくださいます。それは文字通りのワン・ポイントのアドバイスで(たとえば飛車先の歩の交換等)、先生のご指導を振り返るとき、子どもに教えるときは「あれもこれも」ではなく、本当に大切な事に絞るのが大事なのだなと感じさせられます。
亮馬先生、この日は急きょ代理役を務めて頂きありがとうございました。
ブログのおかげで当日の状況が詳しく分かりました。
Ge君とYu君の激闘は素晴らしいですね。Yu君もこの数カ月で急成長しているように感じます。山下先生も書いてくださっているように、駒落ち制度がうまく機能した好例だと思います。Ge君にもさらに「上手」としての自覚を強める効果もあるかもしれません。So君が格上のMiちゃんに勝って昇格したというのもいいニュースです。So君も少しずつ将棋の「コツ」が分かってきたのではないでしょうか。
「道場3強」を追撃する中堅のホープたちも育ちつつあるように感じます。このまま皆が成長して群雄割拠になれば面白いですね。
次回の将棋道場を楽しみにしています。