福西です。
昨日は将棋道場でした。全体の様子は百木先生が書いてくださると思いますので(^^)、私は「おっ」と思った1局についてお伝えします。
以下の局面は、Mちゃんと私とで、6枚落ちで指した終盤の様子です。
▲下手(したて)Mちゃん、△上手(うわて)福西
#下側が下手、上側が上手です。
ただ、下手の玉にはほぼ「必至」がかかっており、ここでは王手(攻め)を考えなくてはなりません。
#厳密には必至ではないかもしれませんが、受けには王手をかけながら5七金をはがすぐらいしか手がなくて、それだとまた難しいと思われます。
この時、私はまだ手が読めなくて、「多分詰んでそう…」としか言えなかったのですが、しかしよくよく見れば…確かに、詰んでます!!
さて、王手をかけることだけを考えれば、初手は▲9七(7七)桂、8六銀(あるいは金)が目につきます。しかし前者は入玉されてしまい、後者は駒が一枚足りずにうまくいきません。また、5六の地点にまで玉が逃げられてしまうと、もうつかまえようがありません。
ヒントは、5六の地点に玉を逃がさないための「工夫」です。そのためにどうすればよいかということで、3手目がずばり決め手となります。
(初手はそれを見越して2通りあります。ただし3手目は共通です)。
一番長い手順で、9手詰めとなるはずですが…。
Mちゃんには、一週間という約束で、もしそれまでに分かったらMちゃんの勝ちで、分からなかったら私の勝ちということにしました。
みなさんも、よろしければぜひ一緒にお考えになってみてください。
おぉー、これは本当に詰将棋のような詰め手順ですね。一手目に気づかず、しばし考え込んでしまいました。
Mちゃんが一週間以内に詰みを発見できるかどうか楽しみです(^^)9手詰めはさすがに難しいかな?
しかしMちゃんが6枚落ちで亮馬先生をここまで追い込んだことがまずスゴイですね!先月は僕が8枚落ちで指して勝ったので、この一ヶ月だけでも大きく成長しているのではないでしょうか。Mちゃん、Tくん姉弟の上達ぶりには毎月驚かされます。僕も来月Mちゃんと6枚落ちで指してみようかな。
百木先生、こんにちは。
> Mちゃん、Tくん姉弟の上達ぶりには毎月驚かされます。
本当にそうですね。みな少しずつ強くなっているなと感じます。3年生のY君などは中飛車を覚えてきて意気揚々でしたね。
今回、私が見ていた範囲では、1年生のS君に目覚しい上達を感じました。S君は2年生のM君を相手に先手で指し、
▲2六歩、△5二飛、▲2五歩、△6二玉
としたところで、すかさず
▲2四歩
と飛車先を伸ばし、
△同歩、▲同飛、△3二銀、▲2三歩、△同銀、▲同飛成
と、最後まで攻めきって竜を作ることに成功していました。S君は多分3回目ぐらいの参加で、最初の頃の取った駒を集めることに喜んでいた時期から考えると、格段に筋がよくなってきたと思います。駒の利きを考えている横顔も、真剣そのものでした。
一方、2年生のM君には、感想戦で△6二玉が甘い手で、そこで△3二金(銀)とすれば飛車成りを防ぐことに間に合ったことを指摘しました。M君はそのあとの対局で、自分がS君にされたのと同じ手を、今度は自分が仕掛けて勝っていました。よかったです。そうやってどんどん強くなってほしいと思いました。