5月24日(月)に行われた第三回将棋道場の報告です。
今回は前回を上回る22名が将棋道場に参加して熱戦を繰り広げてくれました。
将棋というゲームの良いところは、ルールさえ覚えれば、年齢や性別に関係なく誰でも楽しめる点です。この日も学年の違う子どもどうしが互角の勝負をしている場面を何度も見かけました。
今回特に頑張ってくれたのは年長組から参加してくれているT.Iくん。
前回は一度も勝てなくて悔し涙を流していたのですが、今回は家で猛特訓をしてきてくれたらしく、今回はなんと5勝1敗(!)という素晴らしい成績を残してくれました。
負けたときに涙をながすほどくやしがることが強くなる秘訣だ、ということを前回書きましたが、まさにそのことを証明してくれたかたちです。帰り際にTくんに「今回はたくさん勝ったな」と声をかけると、とても誇らしげな顔で笑顔を見せてくれたのが印象に残っています。
他にも1年生のSくんや2年生のK.Mくん、K.Kくんも前回に比べて勝ち星を伸ばしていて、確実に強くなってきていることを実感しました。彼らはみな勝負中の集中力が高いです。
まだルールを覚えたばかりでなかなか勝てずに悔しい思いをしている子どもたちも多いと思うのですが、あとはそこで「強くなりたい」「勝ちたい」と思えるかどうかです。もちろん勝負に勝つことだけが将棋のすべてではないのですが、ゲームを楽しむためにはやはり勝負に真剣になったほうがより成長するし、そのゲームの面白さも深く理解できるものです。
真剣にゲーム(勝負事)に取り組み、勝ったときの嬉しさ、負けたときの悔しさを子ども時代に経験しておくことはとても大事なことだと思います。その経験が将来必ずいろんな場面で活きてきます。
最後になりましたが、今回もぶっちぎりで勝ちまくったのは3年生のGくん。今回はなんと10連勝(!)と向かうところ敵なしです。誰かGくんに立ちはだかるライバルは現れるでしょうか?今後の展開が楽しみです。
エントリーにまとめていただき感謝します。はじめに百木先生が子どもたち全員を集め、将棋を指す上での礼儀について、丁寧に(かつ簡潔に)お話してくださったことが心に響きました。
私も前回に続き参加させていただき、2局指す機会を得ました。負けん気の強いお子さん二人でしたが、手加減なしにお相手しました。ふたりとも、終わったとき、悔しさが顔ににじんでいました。3年生のT君には、「先生みたいな大人はいくらやっても成長しない。君は強い人とやればやるだけ強くなる。いつか先生が「参りました」という日が来る。がんばって追い越してほしい」とコメントしました。
T君はあとでRyoma 先生から「必殺棒銀戦法」を伝授されたようで、次回はリベンジに燃えてくると思われます(笑)。
将棋は電気仕掛のゲームと違い、人間と人間のぶつかりあいです。私もこのリアルな体験に心がリフレッシュします。次回も楽しみにしています。