浅野です。
英語読書会の第31回です。範囲はp.211, l.18〜p.216, l.30まで進みました。
ハリーは嘘をつこうと心に決めて鏡の前に立ちます。ハリーが今欲しいのは賢者の石なので、鏡を見ると賢者の石を手に入れることができました。鏡に映った像が賢者の石をポケットに入れてくれたのです。このあたりは原文ではハリーをheで受け、鏡の像をitで受けているので状況がよくわかります。ハリーは嘘をこしらえたのですが、ヴォルデモートには見破られてしまいます。クィレルがターバンを取ると後ろ頭にもう一つの恐ろしいヴォルデモートの顔がありました。
こうしてハリーはボルデモートと直接対峙することになりました。最初は恐怖で動けなかったハリーも、両親を侮辱されると声を荒げました。ヴォルデモートの側につく気など到底ありません。クィレルはヴォルデモートの命令でハリーを捕まえようとしますが、ハリーに触れるとやけどしたかのような痛みを感じました。クィレルは呪いでハリーを殺そうとしますが、ハリーは本能的にクィレルに触れ続けてそうはさせません。額の傷の痛みで意識が遠のく中、ヴォルデモートの「殺せ」という声と、「ハリー、ハリー」と呼ぶ声が聞こえました。この声はvoicesと複数形になっているので、ハリーを助けにきたダンブルドアたちの声でしょうか。
そうなのです、ハリーはすんでのところで救出されていました。目を覚ますと医務室にいて、ダンブルドア先生がいました。お見舞いのお菓子が店のように積まれています。この間の出来事は校内では秘密になっていて、彼に言わせると、だからこそみんなが知っているようです。
あの日ダンブルドア先生はロンドンに到着してすぐに事態を予測したようです。
No sooner had I reached London than it became clear to me that the place I should be was the one I had just left.
和訳の試験問題に出題したくなるような英文です。「ロンドンに到着するや否や、自分のいるべき場所はちょうど出発してきた場所だということが明かになった。」
ハリーは賢者の石のことをしきりに気にしますが、ダンブルドア先生はニコラスと話し合って石を破壊してしまったそうです。
他方でヴォルデモートはクィレルを死ぬに任せたままどこかに行ってしまいました。ダンブルドア先生はハリーにこう言います。
Harry, while you may only have delayed his return to power, it will merely take someone else who is prepared to fight what seems a losing battle next time — and if he is delayed again, and again, why, he may never return to power.
真ん中あたりの”someone else”の意味がわからなかったのですが、どうやら未来にヴォルデモートと戦う人のようです。「ハリー、お前は奴の復活を遅らせただけかもしれないし、次に負け戦のように見える戦いをする構えのある誰かが必要になるだけだろうが、奴が何度も何度も遅らせられれば、二度と復活しないかもしれない。」
ハリーは最後の質問をします。それはそもそもなぜヴォルデモートが自分を殺そうとしたのかという質問です。これはダンブルドア先生が答えることのできない質問で、ハリーがもっと大きくなったらわかると言ってその場は終わります。
今回はここまでです。おそらく最終回になる次回は6月10日(金)を予定しています。
いよいよ最終回ですか。継続は力なりですね。このブログにお書き下さった記録は本当に貴重ですね。
以前にも書き込みをさせていただいた者です。以来、毎回、更新を見つけるたびに嬉しくて、
わくわくしながら読ませていただいております。
山下先生もお書きになった「継続は力なり」、受講されたご本人たちが一番実感されているのではないでしょうか。
自分の話で恐縮ですが、この「賢者の石」は、私にとっても記念の一冊です。
Roald Dahl の易しくて薄い児童書に留まって数年を過ごしていたときに、
Harry Potter が、おおいに話題になったのでした。
「賢者の石」に挑戦し、なんとか読破する頃には、英文を読むことにいくらか慣れと自信が出てきたのを感じました。
あとで映画を観たときには「映画も面白いけれど、本のほうがもっともっと面白かった!」と
原書を読める幸せをつくづくかみしめたのでした。
まだまだ辞書を引きながらではありますが、今ではインターネットを用いて何かと情報収集できるようになりました。
(ポインタを合わせるだけで意味が出るようにできるなど、PCは楽ですね!^^)
また今、興味をもってとりくんでいる勉強が、日本には文献が乏しい分野なのですが、
英語を「使う」ことを続けるうちに、どんどん楽に読めるようになってきているのを感じているところです。
同じ学校に通うにしても、英文に取り組めるか避けるかで、自習で得られる内容に雲泥の差がでることも感じています。
受講者の皆様も、こちらでの読書を入り口に、
英語の世界、英語を通してつながることのできる世界へ旅立たれることを予感し、祝福の気持ちでいっぱいです。
最終回がまだ残っているそうですが、ここまで来られたみなさんに、
はやばやと「おめでとうございます!!」と申し上げさせてください^^
>NYの母さま
コメントをありがとうございます。その後無事最終回を迎えることができました。毎回音読をしていたのですが、最初の頃と最後の頃とではスムーズさが全然違っていたように思います。すらすら音読できるということは英語の構造がつかめているということです。
>「賢者の石」に挑戦し、なんとか読破する頃には、英文を読むことにいくらか慣れと自信が出てきたのを感じました。
これは私も同じです。特にこれまで日常的な英語に触れることが少なかったので、日常語に親しめたのがよかったです。
>英語を「使う」ことを続けるうちに、どんどん楽に読めるようになってきているのを感じているところです。
確かに英語は使えば使うほど楽になります。私は最近ウェブプログラミングを学んでいるのですが、英語のマニュアルを読むことができて助かっています。
一冊を読み終えた今は充実感でいっぱいです。近いうちに最後の報告を書きます。