1217 英語読書会

浅野です。

英語読書会の第23回です。範囲はp.155, l.33~p.163, l.27まで進みました。

ハリーはすっかり自分の家族を映した鏡のとりこになってしまいます。ロンの制止も聞き入れずに次の夜も鏡の部屋に行きます。そして鏡の前に立つと思わぬ人から声をかけられます。ダンブルドア先生がそこにいたのです。彼によるとこの鏡はその人の心の底からの願望を映し出す鏡で、もうすぐ撤去されるようです。ハリーは最後の質問として、ダンブルドア先生は何が見えるのかと聞きました。「くつ下」というのがその答えです。偉い立場になってしまうとみんなが本ばかり送ってくるということなのでしょう。

ここから13章の「ニコラス・フラメル」です。ハリーはもう鏡のところに行こうとはしませんでしたが、悪夢を見るようになりました。クィディッチの練習がハードになったほうが余計なことを考えずにすんでよいと思ったくらいです。

クィディッチといえば次の試合に勝てばハリーたちのグリフィンドールは寮杯で暫定トップに立ちます。しかしその試合の審判はスネイプ先生が志願しました。この知らせには”dive-bombing”(急降下爆撃?)をして遊んでいた双子のウィーズリーもびっくりです。ハリーがそのことをロンとハーマイオニーに相談すると、二人して試合に出るなと言います。

そのような話をしているとネヴィルがうさぎ跳びで帰ってきました。聞けばマルフォイの魔法の実験台にされたそうです。ハーマイオニーがすぐに魔法を解きます。そしてロンはこう言います。

He’s used to walking all over people, but that’s no reason to lie down in front of him and make it easier.

直訳だけしておきます。「彼(マルフォイ)は人を踏みにじることに慣れている。しかし彼の前で身を伏せて、人を踏みにじることをもっと容易にさせる理由はない」

それでもネヴィルは事を荒げたくないと抵抗する意思を示しません。そんなネヴィルをハリーは「マルフォイ12人に値する」と言って蛙チョコをあげながら励まします。それにしても英語は12が好きですね。

その蛙チョコのおまけのカードを見てハリーは息をのみます。そこに探していた「ニコラス・フラメル」の名前があったのです。どうやら錬金術(alchemy)の人のようです。錬金術自体は実際にヨーロッパで盛んに試みられていた時期がありました。

これにピンときたハーマイオニーは本を取ってきます。「軽い」読書のために何冊もの分厚い本を借りていたそうです。ニコラス・フラメルは賢者の石を作った人だとその本に書かれていました。賢者の石とは金属を金に変え、不老不死をもたらすと言われています。実際このニコラス・フラメルは666歳です。

この話で盛り上がったために忘れていましたが、もうすぐハリーはスネイプが審判をするクィディッチの試合に出なければなりませんでした。

‘If I don’t (play), all the Slytherins will think I’m just too scared to face Snape. I’ll show them … it’ll really wipe the smiles off their faces if we win.’
‘Just as long as we’re not wiping you off the pich,’ said Hermione.

“wipe off”が重ねて使われています。

このように決意を固めるハリーでしたが試合の日が近づくにつれて弱気になります。それでも当日を迎えることになりました。

実はロンとハーマイオニーはこっそりと対策を講じていました。ネヴィルの一件をヒントにして、いざというときにスネイプの脚をしばる魔法(Locomotor Mortis)を練習していたのです。この呪文は「運動、死」という意味でしょうか。ラテン語の活用をしっかりと理解していないので確信は持てませんが。

試合が始まろうとしていたその瞬間にハリーはダンブルドア先生の姿を認めました。これで一安心です。いくらスネイプでもダンブルドア先生の眼前で無茶はしないでしょうから。

それでもスネイプは露骨なひいきをしてグリフィンドールを不利な状態にします。ハーマイオニーは不安で”had all fingers crossed in her lap”していました。「全部の指をひざの上で組んだ」ということですが、具体的にどのような状態だったのでしょうか。再現しようと試みましたが無理でした。

同じく試合を見ていたロンにマルフォイがからんできます。このあたりで今回はおしまいです。次回は1月14日(金)に予定しています。そろそろ読み始めて一年ですね。