1119 英語読書会

英語読書会の第21回です。範囲はp.138, l.39~p.146, l.25まで進みました。

スニッチを捕まえようとしていたハリーに対する意図的なファウルにはハグリッドや実況のジョーダンも怒ります。

ともあれ試合は再開しますが、しばらくするとハリーの様子がおかしくなりました。ほうきをコントロールできなくなったようです。そんなことをできるのはダークアート(闇の魔術)だけだとハグリッドが言った瞬間、ハーマイオニーはひらめきました。スネイプ先生がダークアートをかけているのではないかと。そして双眼鏡で見てみると、確かに怪しい挙動を示していました。

ハーマイオニーは”Leave it to me.”(私に任せて)と言って、人ごみをかき分けてスネイプ先生のところまで進み、衣服に火をつけました。するとハリーのほうきがもとの状態に戻ったのです。しかもハリーは地上に降りると口からスニッチを吐き出しました。これで試合終了、グリフィンドールの勝ちです。

今回のスネイプ先生の怪しい動きもあり、ハリーたちはハグリッドに知っていることを話しました。三つ頭の犬が宝を守っていること、そしてスネイプ先生がその宝を奪おうとしているのではないかということです。それを聞いたハグリッドは大いに驚きました。その三つ頭の犬はハグリッドがギリシャ人から買ったもののようです。ギリシャ人というのは東方からの風変わりな商品を取り扱う人だとイギリスでは思われているのでしょうか。それはさておき、ハグリッドはハリーたちにこれ以上深入りするなと言います。それでも思わず口をすべらせて”Nicolas Flamel”という人が関わっていることを漏らしてしまいました。

ここから12章です。章のタイトルは”The Mirror of Erised”です。この”Erised”が何を意味しているのか私はずっとわからなかったのですが、読書会で教えてもらいました。日本語訳では「みぞの鏡」となっています。

12月も半ばになり(ちょうど今くらいの時期ですね)、湖が凍りついたり雪が何フィートも積もったりしています。

the Weasley twins were punished for bewitcfhing several snowballs so that they followed Quirrell around, bouncing off the back of his turban.

ウィーズリーの双子はクィレル先生を追いかけてターバンの後ろで跳ね返るように雪玉に魔法をかけたために罰されました。こうしたちょっとしたエピソードは映画版では省略されているそうです。

みなクリスマス休暇を待ち望んでいたところに、マルフォイはクリスマスに家には帰らずホグワーツに留まらなければならないハリーのことをからかいました。先のクィディッチでスリザリンがグリフィンドールに負けて以来、マルフォイはそれまで以上にハリーにつらく当たるようになったのでした。もっともハリーはクリスマスにロンもいっしょだということもあり、ホグワーツに留まることを大して気にはしていない様子でした。

今度はマルフォイがハグリッドの手伝いをしようとしていたロンを挑発します。

Are you trying to earn some extra money, Weasley? Hoping to be gamekeeper yourself when you leave Hogwarts, I suppose — that hut of Hagrid’s must seem like a palace compared to what your family’s used to.

ダッシュ以下では、「ウィーズリー家がそうであった状態と比べるとハグリッドの小屋は宮殿のように見えるに違いない」とまで言われています。あまりにひどい言い方なのでロンがマルフォイにつかみかかると、ちょうどスネイプ先生が通りかかりました。理由が何であれケンカは校則違反で5点減点だそうです。

マルフォイがいなくなり、ハリー、ロン、ハーマイオニー、ハグリッドの4人はクリスマスの飾り付けがされている大広間で世間話を始めます。

How many days you got left until yer holidays?

とハグリッドは3人に聞きました。最初に読んだときはてっきり「休暇は何日あるのか」と聞いているのかと思ったのですが、注意深く読むと「休暇までに何日残された日があるのか」ということです。つまり「あと何日で休暇なのか」という質問です。

あと1日で休暇なので、図書館に行こうという話になりました。

‘Oh yeah, you’re right,’ said Ron, tearing his eyes away from Professor Flitwick, who had golden bubble blossoming out of his wand and was trailing them over the branches of the new tree.

この部分の”tearing his eyes away”という部分はその直後に出てくる金の泡がまぶしくてロンは涙を浮かべているのかと想像しました。しかし辞書を引くと”tear one’s eyes away”で「目をそらす」という意味です。ここでの”tear”は「泣く」という意味ではなく同じつづりの別の単語である「裂く」という意味です。

なぜ休暇の直前まで熱心に図書館に通うのかというと、あれから3人は”Nicolas Flamel”について調べようとしていたのです。

それらしい本のどれにも載っていませんでした。そこで3人はもっと詳細に図書館を見渡そうとしますが、このような状況でした。

Madam Pince the librarian brandished a feather duster at him.

ハタキを振り回すという表現は日本と同じなのですね。他には”breathe down their necks”(背後にぴったりつく)という表現もありました。

というわけでこれといった収穫なしに休暇を迎えます。ハーマイオニーはハリーたちと違って家に帰るので、家の人に”Nicolas Flamel”のことを聞いてみるそうです。ちなみにハーマイオニーの両親はそろって歯医者をやっていると書かれていました。イギリスでも両親が歯医者というのは育ちのよさを表しているのでしょうか。

今回はここで終了です。次回は12月10日(金)18:40~20:0を予定しております。