1015 英語読書会

浅野です。

英語読書会の第18回です。範囲はp.115, l.12~p.120の最後まで進みました。

前回はハリーが先生の言いつけを破ってほうきに乗り、それがマクゴナガル先生に見つかって退学をも覚悟していたら、クィディッチのメンバーに選ばれたという起伏に富んだ部分でした。さらに夕食時にはマルフォイから決闘を申し込まれました。

今回の冒頭は次のような一文でした。

All the same, it wasn’t what you’d call the perfect end to the day, Harry thought, as he lay awake much later listening to Dean and Seamus falling asleep (Neville wasn’t back from the hospital wing).

この”it”が何を指しているのかがわかりづらいです。その日全体を指しているかもしれませんし、マルフォイから決闘を申し込まれたことかもしれません。あるいは時を表すitか、漠然とした状況を指すitかもしれません。日本語は主語を明示しなくてよいので楽です。

それでもやはり、いわゆる一日の完璧な終わりというものではなかったとハリーは思った。…

ともかくハリーとロンはマルフォイに指定された場所に行こうとするのですが、ハーマイオニがそれを止めます。しかし彼女が執拗に止めている間に、寮に戻るためには通過しなくてはならない肖像画の婦人がいなくなってしまったので、部屋には戻れなくなってしまいました。それで次のように言ってハーマイオニはハリーたちについて来ます。

D’you think I’m going to satnd out here and wait for Filch to catch me? If he finds all three of us I’ll tell him the truth, that I was trying to stop you and you can back me up.

あなたたちはフィルチが私を捕まえるのをここで私が待っていると思うの?もしフィルチが私たち3人を見つけたら、私は本当のことを言うわ。私はあなたたちを止めようとしたって。そうしたらあなたたちも私を支持することができるわ。

なかなかたくましいですね。こうして3人で道を進むと、ネヴィルに出会いました。寮に帰れなくなって途方にくれていました。ネヴィルも夜に一人でいるのは嫌だったのでついてくることになります。

思わぬ展開になり、ロンはいらだち気味です。ハーマイオニとネヴィルに向かってこう言います。

If either of you get us caught, I’ll never rest until I’ve learnt that Curse of the Bogies Quirrell told us about and used it on you.

もしお前たちが俺たちを捕まらせたら、俺はクィレルが言っていたボギーの呪いを習って使うまで黙ってはいないからな。

一行は順調に進み、指定されたトロフィー部屋にたどり着きました。しかしそこにマルフォイはおらず、代わりにフィルチがやってきました。彼に見つかると大変なのでハリーたちは隠れますが、ネヴィルが大きな音を立ててしまい、走って逃げることになりました。

逃げている途中でピーブスに出会いますが、彼はいつものようにつかみどころがありません。

‘Get out of the way,’ snapped Ron, taking a swipe at Peeves — this was a big mistake.

ロンは我慢できずに悪態をつきます。この”take a swipe”は「~を強打する」という意味ですが、お化けのピーブスが相手では変ではないかという疑問が生じました。「~を非難する」という意味もあるのでそちらかもしれません。

これを受けてピーブスは大声でハリーたちの存在を知らせます。それを聞いてフィルチがやって来るのですが、ピーブスはフィルチに対してもつかみどころのない対応をします。

ハリーたちはどうにか別の部屋へと逃げ込んだのですが、そこには三つの頭を持つ恐ろしい犬がいました。犬に殺されるよりはフィルチに見つかるほうがましだと考え、一行はその部屋から外に出ました。

They fell backwards — Harry slammed the door shut, and they ran, they almost flew, back down the corridor.

私は”backwards”を”backyard”と読み間違えていて意味がわからなくなっていました。よく考えるると”backyard”だとしても前置詞が足りませんね。

それから必死で逃げてハリーたちは無事に寮へと戻ります。ハーマイオニによるとその犬は落とし戸(trapdoor)の上にいたので、何かを守っていたのでしょう。それはハグリッドがグリンゴッヅから持ち出したものなのかと思いながら、ハリーは眠りにつきました。

これで9章も終わりです。この次の回は10月29日(金)にすでに行いました。その次は11月12日(金)18:40~20:00の予定です。