浅野です。
先ほどコメント欄でも予告したように、今年は英語の読書会を立ち上げる運びになっております。昨年末に次のようなお知らせを山の学校の中高生会員に配布しました(欠席等でお知らせが届いていない方がいたらすみません。この場をお知らせに代えさせてください)。
みなさまは中学生、あるいは小学生のときから英語を学習されていることと存じますが、英語についてどのように思っていますでしょうか。少しずつはわかってきているようだけれども本物の英語がわかるのだろうかと疑問に感じている人もいるかもしれません。そこで本物の英語の本を読んでみようという企画を立ち上げました。
題材:Harry Potter and the Philosopher’s Stone
(『ハリー・ポッターと賢者の石』)
開始時期:未定(早ければ2010年1月から始めます)
日時:未定(参加希望者と相談します)
頻度:週一回~月一回(参加希望者と相談します)
条件:およそ中学レベルの英語を理解していること
目的:本物の英語に触れること
速度:一回につき一章、あるいは一章の半分
進め方:まず各人にその回のあらすじを聞き、質問を受け付けます。その後で細かく本文を読み進めながら、文法や内容的に大事な箇所について私が質問したり解説したりします。
予習:1.その回の範囲を通読する(できればきちんと区切りながら音読して)
2.気になる語句を辞書で調べる(別紙に書き出すとより効果的です)
3.日本語版を読み、内容を確認する(任意)
* 完璧に理解するのは非常に困難です。知らない単語をすべて調べようとするときりがありません。細かいところを気にするよりも、大きな内容をつかむように心がけてください。
効能:英文の構造を体得する
語彙を豊かにする
文章の要点をつかみ、概要を把握する力を養う
費用:無料。継続して参加すると約束できる人には本もプレゼントします(最初の数回はお試しとしてコピーをお渡しすることもできます)。ただし将来的には一つの授業になるかもしれません。このように書くと大変そうに感じますが、要は楽しみながら英語に触れようということです。興味がある方は直接言っていただくか、あるいはメールにてぜひご連絡ください。
私もこの本を読み進めているところですが、なかなかおもしろいです。山の学校の中高生会員のみなさまは、年明け早々に私からこの会への勧誘を受けると思うので、心積もりをしておいてください。
「読書会」というのは、じつに山の学校らしい企画ですね。言葉では言えないほどたくさんの御利益(benefit)がありますが、私が大事だと思うことは、勉強のチームプレイを経験できる点です。one for all, all for one. の精神が読書会には生きています。
むろん、本物の大学生、院生なら、どのジャンルの研究者であれ、このことは身をもって経験しているはずですが、残念ながら、読書会人口は(おそらく)減少の一途をたどっているのではないでしょうか。逆に言えば、今生まれようとしている中高生版読書会は、大学での学びの先取りであると思われます。
私はメーリングリストを使ったり、掲示板を使ったり、様々な読書会を経験してきましたが(今も)、じかに会って本を読み進めることが一番有益であると実感しています。浅野先生のこの企画が大きな花を咲かせますことを祈ってやみません。