勉強会のご案内
日時:5月29日(土)8:30~11:00
※勉強会に先立ち「『論語』の素読」をいたします(8時半~9時)。
対象:小学生(1年~6年)※会員以外のご参加も歓迎します。
定員:先着20名(教室の広さとの関係で人数制限します)
場所:山の学校教室
※同時間帯にふれあいサタデーを実施する関係でいつもの場所(第三園舎)でなく山の学校の教室を使います。
※ 小学生のための自学自習の場です。
幼稚園では年長児を対象に俳句の素読(耳で聞いた言葉を皆で声を合わせて復唱する)をしていますが、今回は小学生のみなさんと一緒に、『論語』(中国の古典)の素読に挑戦したいと思います(講師:山下太郎)。
今すぐに意味がわからなくても、皆で声を合わせ、何度も朗唱する中で、大切な何かが芽生えます。小学生にも親しみの持てる言葉を紹介したいと思います。
山の学校の小学生会員、幼稚園卒園児の皆さんはもちろん、本園出身者でない方も含め、広く小学生のご参加をお待ち申し上げます。
前回の勉強会に立ち会ってくださった浅野先生より次のメッセージをいただきました。
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今回は今年度第一回目の勉強会で、時間前の『論語』の素読も新しく始まりました。
素読とは、意味の解釈はさておいて本文を声に出して読むことです。大人になって硬くなってしまった頭には難しく感じますが、やわらかい頭を持つ人には何てことはないのかもしれません。初回にしてしっかりとした形が出来上がっていました。「習うより慣れろ」の世界です。
勉強会そのものについても同じことが言えるのではないかと感じました。この勉強会は通算で五回目であり、私自身はしばらくぶりに参加したのですが、もう当然のように勉強するという雰囲気が形作られていました。内容以前に二時間しっかりと勉強するのだという姿勢が培われることに大きな意義があることと存じます。
この勉強会に始めて参加する新一年生も何人かいましたが、みんなそれぞれ自分の課題にしっかりと取り組んでいました。例えば一年生の Iさんはまだ学校で習っていない引き算も含めて算数のドリルに挑戦していましたし、一年生のMさんは単語カードをうまく活用していろいろな反復練習をしていました。
もちろんそうした取り組みのすべてが順調に進むわけでは決してありません。二年生のMさんはかなり難しいパズルに取り組んでいたので時間を全部使っても結局解けませんでしたし、二年生のOさんは自分で用意した課題が終わってからは二年生の漢字(この時期ですとまだ習っていないものが大半です)の練習を苦労しながらしていました。
それでも困ったときは周りの先輩たちが助けてくれます。一年生のIさんがドリルに苦戦しているときは二年生のMさんや三年生のIさんが親切に教えてくれ、二年生のMさんがパズルで苦しんでいるときは三年生のKさんや六年生のOさんが自然と集まって来てくれ、二年生のOさんには三年生のKさんが辞書の引き方を懇切丁寧に教えてくれました。このように困っている人がいたら自然と教えてくれるのはこれまでの勉強会の取り組みに加えて、ご家庭や学校などでの体験の積み重ねのおかげでしょう。
直接の教え合いがない場合でも、周りが真剣に勉強していると「よし、自分もやるぞ!」という気持ちにさせられるものです。誰かが誰かに教えているのを横で聞いていても感じるところがあるでしょう。素読と同じように、内容はひとまず脇に置いて、勉強会に参加して二時間何かに取り組むという形から入るのも決して悪くはありません。
ここで紹介したのは勉強会のごく一部ですし、その一部にしても言葉では伝えきれないところがあります。これからもこの勉強会は定期的に開催する予定ですので、都合がつく限り参加して、そして参加し続けていただけると幸いです。