浅野です。
第三回何でも勉強相談会の様子を報告させていただきます。
今回は高2のNさん、中2のOさん、中1のTさんの3人が参加してくれました。この日に受けた質問からいくつか紹介します。
「|x-4|の絶対値記号をはずせ」という問題がわかりません。
A1
まずは絶対値記号の意味を確認します。|3|=3、|-2.5|=2.5、|100|=100です。プラスであろうがマイナスであろうが、その数字を取り出します。言い換えると、絶対値記号の中身がプラスのときはそのまま、マイナスのときは-1をかけます。数直線でたとえるなら、原点(0)からの距離です。右に行っても左に行っても構いません。
この問題では絶対値記号の中身がプラスなのかマイナスなのかわかりません。ということで場合分けをします。x-4≧0つまりx≧4のときはx-4、x-4<0つまりx<4のときは-1をかけて-x+4となります。
こうした説明を聞いて、Nさんは一年間の疑問が解けたと喜んでいました。
Q2
古文はどのように勉強したらよいですか?
A2
私はそれほど詳しいわけではないですが、三つの側面が重要だと思います。第一に文をどこで区切るかがわからないと苦しいので、文法、とくに助動詞を一通りマスターする必要があります。次に、現代語とは異なる語、紛らわしい語が多いので、語彙を増やすことも大切です。ただ、現代語訳を見ても意味がわからないこともよくあるはずです。それは当時の風習に馴染んでいないからです。当時の役職を表すような専門用語も含めて、背景知識もかなり重要になります。
Q3
英作文(和文英訳)で「ミズホ」や「マーク」といった人名はどう書けばよいですか?
A3
日本人の名前ならローマ字で書けばよいです。「ミズホ」なら”Mizuho”です。外国人の名前はだいたいつづりが決まっています。「マーク」なら私の経験上、”Mark”と書くはずです。
この他にも理科や数学の質問がたくさん出されました。もちろんすぐに答えられないものもありますが、そのときはいっしょに問題文を読んで言葉の意味を確認するなどしています。そうすると意外に途中で何かに気づいてくれることが多いです。
このようにできる限りのお手伝いはいたしますので、今後も予定が合えば是非参加してください。学年や科目がバラバラでも同じ空間で勉強するという空気を共有できます。
>古文
文法は大切です。「花咲かなむ」と「花咲きなむ」の違いをわかるように訳せ、という問題は適当に勉強している人には難しいでしょう。私は高3まで適当にわかった気になっていたので、学校でこの問題に出会い、今までの勉強がいかにだめか、悟りました(笑)。
同じことは英語についても言えるでしょう。文法を度外視しても「勘」で理解できる人はそれでよいのですが、短時間で最大の成果を狙うとなると、文法は無視できません。高校生で文法というと、すぐ慣用句や特殊な表現のことを連想するようです。私の言う文法は、もっと基本的なことであり、その定着度は、日本語→英語に訳すとき、よくわかります。ためしに、高校入試の英語の問題で難点取れるか?やってみてください。満点ならよし、それ以外の人は、復習すべきです。