0214 漢文入門

第十九回
今回は『漢文法要説』第三章第七節「否定の形式」の残りを解説し、杜甫の七言律詩「江村」を読みました。

清江一曲 村を抱きて流る
長夏 江村 事事幽なり
自ら去り自ら来る 梁上の燕
相ひ親み相ひ近づく 水中の鴎
老妻 髪に画きて棋局を為し
稚子 針を敲きて釣鈎を作る
但だ故人の禄米を供すること有るのみ
微躯 此の外に更に何をか求めん