梁川です。
前回に続き2回目となる勉強会監督をさせていただきました。
今回は全体で、小学生13名の参加。
ここでは、主に私が担当したテーブルの5名の様子についてお伝え致します。
「2時間、汗をかいて山を登りましょう!」という趣旨で臨んだ勉強会。
今回も各々が持ち寄ったドリルやプリントに静かに集中して取り組む姿が印象的でした。
は「割合」の文章問題、UK君(3年)は3年のドリルの残りの問題、KMちゃん
(2年)は筆算の足し算引き算、OMちゃん(1年)とNSちゃん(1年)は二桁
の足し算引き算の問題といった様子です。
比較的早い時間に、持参した課題を終えてしまったOMちゃんには、亮馬先生
から勧めて頂いた「漢字リレー」という課題に取り組んでもらいました。1~3年
で習う漢字表を見ながら順番に一字ずつ書き写してゆく課題です。これに、会の
終了まで大変集中して取り組み、一枚の紙の裏表あわせて16文字を、合計10
枚あまり書き写しました。範囲で言えば3年で習う漢字に差し掛かるところまで
です。
その傍らにいたKMちゃんも、時折、私に質問をしながら、一心に計算問題と
向き合いました。そして、自分の課題が一段落すると、難しい漢字に差し掛かっ
たOMちゃんの姿を見て、誰に言われるともなく書き順を教えはじめ、会の終了
まで一画ずつ丁寧に指導している姿を頼もしく感じました。
NSちゃん、GAちゃんの間にも同じような交流が生まれます。
二人とも、時に難解な問題に躓きながらも粘り強くプリント、ドリルを進めてい
ましたが、GAちゃんは自分のドリルが一段落すると、NSちゃんが持ってきた難度
の高い数字の穴埋めパズルを、言葉をかけながら一緒になって考えてくれました。
UK君は、次の4年生で習う分数の問題に、果敢にも挑戦しはじめたので、時折私
と一緒に、分数の意味を確認しながら、焦らずゆっくりと取り組みました。
「見て見て!」
と隣のテーブルからSY君(1年)の声がします。
「初めて自分の名前を漢字で書けたよ!」
その紙には、6年で習う難しい「優」という字を、自分で調べ、幾度も練習した跡がありました。
「わあ、すごいね!」
各テーブルで、感嘆の声があがります。
「これからは名前、漢字で書くことにしようかな・・・。」
漢字で書いたフルネームを誇らしげに眺めながら、嬉しそうにつぶやく彼の表情が忘れられません。
互いに助け合い、努力や成果を認め合う仲間がいるー。
やはりここに、学ぶ(教える)喜びを増幅させる作用、勉強会の大きな価値があると、再認識した次第です。
詳しいレポートをありがとうございました。回を追う事に、全体のペースが一定化してきたといいますか、ここは何をするところか?の意識が全体に浸透してきたように思います。といって、初めて参加する人たちも、戸惑うことなく、自然に溶け込んで見えました。互いに教え合うといっても、大きな声でやりとりするでなく、必要なことを必要なだけ教え、また、自分のペースで勉強を続ける、そんな「大人の」意識で全体が学びに取り組んでいたようにも感じられました。
>「見て見て!」
>と隣のテーブルからSY君(1年)の声がします。
彼は、私にも見せてくれました。あの笑顔を見ると、こういう会を開いてよかったな、としみじみ思います。どの生徒にもその人その人の花が咲いていたように思います。