ハリーはリドルの記憶に入り込みます。
日記の一部が小さなテレビのようになり、そこに吸い込まれます。he raised the book to press his eye against the little windowとあるので、片目だけを押し付けるほどの小ささだったということだと思われます。
そうして50年前の校長室に着きました。当時の校長先生は幽霊のようなハリーのことを気にすることなく手紙を読んでfolded upします。普通に考えると手紙を「折りたたんだ」のだと想像しますが、日本語訳では羊皮紙を丸めたと訳されていました。fold upはあくまでも「たたむ」という意味であり、折りたたむのか丸めるのか、事業などをたたむのかは問わないのです。
そしてリドル少年が校長室に入って来ました。夏休みの間に学校に留まることはできないかという話です。彼はマグルの孤児院に帰ることになるのです。それを聞いた校長先生のディペットはこうしました。
Dippet clucked his tongue sympathetically.
「同情的に舌打ちする」というのが直訳ですが、日本にその文化はありません。訳に困るところです。
しかし襲撃事件で危険なのでリドルが学校に留まることは許されません。そしてリドルは「犯人が捕まったら…」と思わせぶりなセリフを吐きます。
リドルは真剣に考えてから何やら決意して地下室に向かいます。1時間ほど何も起こらず過ごします。物音がしたのでついていくと少年時代のハグリッドがモンスターを手懐けようとしていました。リドルはそのモンスターを殺してハグリッドを犯人として突き出すと言いますが、ハグリッドは反対します。ハグリッドとリドルがもみ合いになっているところでハリーは現在に戻りました。
これでこの章も終わりです。