リドルの日記についての続きです。
ハリーとハーマイオニーは興味津々、ロンはうんざりといった様子でトロフィー部屋に向かいます。
accompanied by an interested Hermione and a thoroughly unconvinced Ron, who told them he’d seen enough of the trophy room to last him a lifetime.
ここでハーマイオニーとロンに不定冠詞（a, an）がついているのが不思議だという話になりました。通常固有名詞に不定冠詞はつけません。つけるとすると「〜のような人」といった意味合いで用いる場合です。このでもその用法なのか、あるいはinterestedやunconvincedといった形容詞が付けられているせいかもしれません。
末尾のlast him a lifetimeという表現にも着目しました。形式として、last a lifetimeでもlast for a lifetimeでもよいことを辞書で確認しました。内容としては「必要を満たす」という意味が最も近いと考えられます。
リドルについてはめぼしい情報が得られませんでしたが、襲撃はしばらく止みました。ロックハート先生はまるで自分が止めたかのようであり、今必要なのはやる気を上げるものだと言います。
それはバレンタインデーのたくらみのことでした。ロックハート先生は大広間を飾り付け、バレンタインを届けるドワーフを学校中にうろつかせたのです。
そしてハリーはあるドワーフにつかまり、無理矢理１年生たちの前で詩を届けられます。逃げようとした際にかばんの中身をぶちまけ、マルフォイとちょっとしたいさかいを起こします。
インクをあちこちにこぼしたのにリドルの日記はまったく汚れていませんでした。不思議に思ったハリーは夜にベッドの上で試しに何か書いてみると、それも吸い込まれるかのように消えていきました。そして何とリドルからの返事が浮かび上がったのです。そうしてチャットのようにやり取りを続けて、ハリーはリドルの記憶の中に入ることを決心しました。
ここで今回はおしまいです。