他の人の参考になるかもしれないので、この日に受け付けた相談の中から一部をご紹介いたします。
A1 数学で習う事柄は大きく3つに分類されます。代数(計算)、解析(関数)、幾何(図形)の3つです。方程式は代数(計算)に、比例は解析(関数)に含まれます。関数とはあるxに対してyが定まるようなものです。100円玉を入れたらジュースが出てくる自動販売機のようなイメージを持つとわかりやすいです。他方で方程式はある未知数(たいていはx)を求めるものです。蛇足ですが、方程式と文字式の区別(イコールがあるかないか)も大切です。
Q2 理科の1分野で計算などが苦手です。
A2 計算は本質をつかむことが大切です。例えば力の単位でN(ニュートン)というものがあります。ところで重力のイメージはできますでしょうか?100gのおもりよりも500gのおもりのほうが重く感じます。それを100g重や500g重と表してもよいのですが、数字が大きくなりすぎないように、それぞれ1Nや5Nと表すことに決めました。ここでつるすおもりの重さを変えながらばねばかりの伸びる長さを測定する実験を行いました。しばらく記録を続けるとどうもある種の法則があるように感じます。そう、比例関係ですね。
Q3 国語で本を読むのは好きだけれどもテストの点数はそれほどよくないのですが…
A3 本を読むのが好きなら心配はいりません。その上で技術的な助言をいくつかしましょう。まず漢字はなるべく覚えるです。文法は母国語に関してはあまり役立たないように思うかもしれませんが、外国語を学ぶときなどに役立つので、一度マスターするべきです。それほど分量は多くありません。品詞の分類表(参考サイト、リンク先の一番下に表があります)を頭に入れておくと便利です。そして最も大事なのは、問題文に合わせて答えることです。「ひらがなで」と書かれていたらひらがなで答え、「~の理由を答えよ」ならば「…だから」、「~はどういうことか」ならば「…ということ」というように文末に注意します。
*以上の受け答えの中には便宜上、多少不正確な表現も含まれています。その点はご了承ください。
>Q3 国語で本を読むのは好きだけれどもテストの点数はそれほどよくないのですが…
断固として「気にしない」と言い切りたいと思います。「気にしない」だけではもちろんいけませんが、「気にする」ことで、国語嫌いになる人が、この世になんと多いことでしょう。
では、胸を張って「気にしない」ために、何をすればよいのでしょう?浅野先生がご指摘の通り、本を読むことです。読めばわかる本、読んでおもしろい本もあれば、読んでもわからない本、いろいろあってよいでしょう。同じ本を何度読み返してもよし。気に入ったところを、日記に書き写してもよし。物語を最後まで読み終えたら、その続きを作者に代わって書いてみる!というのもよし、です。
つまり、本を読むことと並んで、文章を書いてみる。読んだ感想や思いついた考えをまとめます。書いた文章はできれば先生に目を通していただくとよいのですが、書きっぱなしでも私はよいと思っています。いずれ、自分で読み返し、未来の自分が過去の自分の書いたものを添削してくれるはずです。ノートを買ってきて、「読書ノート No.1」と表紙にタイトルを書いてください。すべてはそこから始まります。