ポリジュース薬で変身してマルフォイから話を聞き出して帰ってきました。
すると何とハーマイオニーが猫に変身したまま戻らなかったのです。ミリセントの毛だと思っていたものが実は猫の毛だったのです。マートルはここぞとばかりにからかいます。それにせきたてられるように、医務室に向かいました。
ここから13章です。ハーマイオニーはしばらく医務室にいることになり、スリザリンの後継者に襲われたのではないかといううわさが広がります。他の生徒たちから毛皮の顔を見られないように配慮がなされつつ、ハリーとロンは毎日そこに通います。ハーマイオニーは相変わらず宿題をしたり、ロックハート先生からのお見舞い状を大切にしたりしていました。
この医務室を指してイギリス版ではdormitoryという語が使われているのですが、アメリカ版ではinfirmaryになっています。寮の寝る部屋もdormitoryなので紛らわしいです。infirmaryはin(否定)+firm(強固な)+ary(名詞)で虚弱な人たちがいるところという語源から、診療所といった意味になります。
その医務室からの帰りにフィルチの怒った声が聞こえてきて、ハリーとロンはその現場に向かいます。すると廊下が水浸しになっていました。その水はマートルの個室から来ているようです。ということで二人は様子を見に行きました。
マートルはいつも以上に激しく泣いていました。誰かが本をマートルに投げる遊びをしていたからです。その本を拾ってみるとリドルという人の日記でした。50年前に学校に特別の貢献をしたということで賞をもらった人のようです。中には何も書かれていませんでしたが、ハリーはポケットに入れて持ち帰りました。
Hermione left the hospital wing, de-whiskered, tail-less and fur-free, at the beginning of February.
ハーマイオニーは2月の初めに医務室を出ます。ひげ、しっぽ、毛皮のそれぞれがなくなっていたのですが、de-whiskered, tail-less and fur-freeという表現がおもしろいです。このクラスでは内容を追うのは当然の前提として、その内容を表すのにこういう表現をするのかという観点からも検討しています。
リドルの日記の話をハーマイオニーにすると、彼女は50年前の秘密の部屋事件とその日記とを結びつけました。しかし魔法や道具を使っても日記は空白のままでした。ロンは最初からこの日記は何でもないと決め付けています。
ここで時間になりました。