久しぶりにかいじゅうさん(巡回パズル)をしたいという声が挙がりました。
かれこれ同じ問題を何度も解いていることになりますが、それでも飽きないようです。というのも繰り返すにつれて解き方が洗練されてきたからでしょう。今回は理詰めで確定できるところから埋めていくという私のやり方を真似することになりました。迷路のように一本の道を作るパズルなので、いろいろな場所を移りながら理詰めで道の一部を作っていくというこのやり方は不自然に映ると思われますが、それでも論理の力に頼りたいという意志が感じられました。そしてこれまではほとんど解けなかったような難しい問題も解くことができました。
同じ事を何度も繰り返す、というのは大事な経験だろうと思います。子どもたち(幼稚園児、小学生)に絵本の読み聞かせをすると、同じ本を何度繰り返し読んでも飽きません。先生が書かれたように、繰り返すうちに、違うことに目が向く(=発見や挑戦の仕方に関心が移る)、「何かが深まる」(=理解の深まり、洗練)ということにつながるのだと思います。だいたいなにかに「飽きる」のは大人が先で、私が小学生を担当していたときは、「この子たちはどこまでやると飽きるのだろう?」と興味をもって臨んだことを思い出します。今の論語の素読の時間はその延長です。毎回ほぼ同じ事の繰り返しです。