ポリジュース薬を飲んだ瞬間からです。
薬を飲んだ瞬間から変身が始まり、また変身は突然終わりました。この変身の過程でクラッベやゴイルの詳細な描写がなされます。pudding-basin haircutという表現はおもしろいです。
ハーマイオニーはなぜだかいっしょに行かないと言い張りますが、ハリーとロンは時間もなかったので出発しました。しかしスリザリンの寮がわからないので誰かについていこうとします。同じ学校にいるのに他の寮の場所すら知らないというのは不思議な気もしますが。
ハリーとロンはついていく人を探しますがなかなか見つかりません。ようやく人影を見つけたと思ったら、それはパーシーでした。ロンがいつものように話しかけるとパーシーはクラッベだと思っているので冷たく応対します。そうした中にマルフォイがやってきました。彼についていって無事にスリザリンの談話室にたどりつきます。
そこではマルフォイがおもしろいものとして、新聞の切抜きを見せてくれます。ロンのお父さんが車の一件で罰金を課されたという記事です。また、マルフォイはコリンの真似をして結果としてハリーをからかうことになります。ハリーとロンはどうにかそれに耐え、無理に笑いを作りました。
He’s another one with no proper wizard feeling
とマルフォイが言います。「彼(ハリー)はまともな魔法使いの感覚を持っていないもう一人の奴だ」という意味です。properは「適切な」という意味と「固有の」という意味があって迷います。このanotherはロンのお父さんやダンブルドアを受けてのものだと解釈できます。
I wish I knew who it is,’ said Malfoy petulantly. ‘I could help them.
スリザリンの後継者についてマルフォイはこう言います。who it isなのにthemで受けていることが気になりました。後継者の一味ということなのか、him or herをthemで受けているのかという二つが考えられます。
Oh, yeah … whoever it was was expelled,’ said Malfoy. ‘They’re probably still in Azkaban.
前回秘密の部屋が開けられた50年前のこともこう言っています。前半は単数なのに、アズカバンにいるのは複数になっています。
マルフォイは父がdrawing-roomの床下の秘密の部屋に闇魔術に関するものを隠しているといったことも話します。drawing-roomは食後に引き下がってお茶を飲むための部屋だという由来のようです。
ここまででポリジュース薬の効果が切れかかり、ハリーとロンは慌ててその場を立ち去ります。
このあたりでこちらのほうも時間になりました。