ハリーが聞くに耐えなくなってハッフルパフの人たちのところに姿を見せます。
ハリーはジャスティンにヘビをけしかけたのではなく助けたのだと主張しますが、アーニーは頑なに自説を展開します。ハリーはいっしょに住んでいたマグルが嫌いだからマグルを襲うのだという解釈です。ハリーは耐え切れなくなり図書館から去り、ハグリッドに出会って心配されますが、アーニーに言われたことを繰り返すのも嫌だったので何もないと答えます。
そしてしばらく廊下を進むとハリーは何かにつまずきます。何と固まったジャスティンでした。しかもその隣にはほとんど首なしニックも黒くなっていました。逃げないで彼らを助けようとしていたところにピーブスが出てきました。
そしてピーブスが叫ぶと各教室が開いて先生と生徒が集まって来ました。この場面がCrash – crash – crashと表現されているのが興味深かったです。crashのように、英語では擬音語と通常の動詞とが同じ単語で表現されることが多いということに気づいたからです。日本語では「バン」という音と「衝突する」という動詞とは別単語です。
マクゴナガル先生がその場を治め、ジャスティンとほとんど首なしニックが医務室へと運ばれました。もっともニックは幽霊なので、fanで風を起こして移動させることになりました。このfanがうちわなのか扇風機なのかわからないと話題になりました。
ハリーはマクゴナガル先生に秘密の螺旋階段を上ってダンブルドア先生の部屋まで連れて行かれます。その過程で‘Sherbet lemon!’というパスワードでガーゴイルのところを通るという場面がありました。これがアメリカ版では‘lemon drop!’となっていて、どういうことかと話が盛り上がりました。イギリス英語では、日本語でいうところのシャーベット(氷菓子)はフランス語由来のsorbetで表現するので、sherbetというと別の物です。その別の物が液体なのか固体なのかがわかりませんでした。dropというとキャンディーを意味しますが、語の由来からすると滴なので、液体の可能性も捨て切れません。ちなみに日本語版ではキャンディーとはっきり訳されていました。
インターネットの力を借りるとSherbet lemon – Harry Potter Wikiやハリー・ポッターを10倍楽しむ法の記事から、キャンディーだということがわかりました。そして自分で0212 英語読書会 | 山の学校 weblogという記事を書いていたことも思い出しました。立ち話をしながら食べるのはキャンディーでしょうし、選ぶというからには固形物でしょう。
ここから12章です。ダンブルドア先生の部屋には組み分け帽があったので、ハリーはかぶってみました。自分はどこの寮にふさわしいのか確認するためです。するとスリザリンだと言われて帽子を慌てて脱ぎます。そして部屋から変な声が聞こえてきました。鳥が死にそうになっている声です。ハリーが見ているとその鳥が火の玉になりました。
今回はこのあたりで終わりました。