古文講読

「山びこ通信」(2008.11)より古文講読のクラス便りを転載します。

「古文講読」では、前期に引き続き『徒然草』を順に読み進めています。各段の長さにより1 回数段ずつ読み勧めながら、10 月末で五十段程度までたどり着きました。

兼好法師は当然ながら仏教的思想を中心としているのですが、中には中国の影響か、老荘思想と強く共鳴するような考え方を表明している段もあります。また思想的な段の他、「ものづくし」的な段もあり、当時の社会や人々の様子がうかがえて興味深いものです。

「古文講読」は、古文文法の知識が一通りあればどなたでもご参加いただけます。昔の文章でありながら、現代にも通じるところの多い「つれづれな世界」に遊んでみませんか。(文責 前川 裕)