「山びこ通信」(2009.2)より古文講読のクラス便りを転載します。
前期から引き続いて『徒然草』を読み続けています。2008 年4 月から初めて、この2 月頭で99 段まで読み進むことができました。全243 段ですから、4 割以上を読んだことになりました。現在はお一方とともに読んでいますが、研究的な注解書や古語大辞典、またさまざまな校訂本の助けを借りながら、兼好の思想と、当時の社会、また現代に生きている教訓を学んでいます。全ての章段を読んでいくことで、深い内容の段があったり浅い段があったりと、私たちが持っていた『徒然草』のイメージが少しずつ変えられていくことを感じています。
『徒然草』を最後まで読み上げることが目標です。随筆という性質上、途中参加ももちろん問題ありません。一緒に古文をじっくりと読んでみませんか。もちろん古文初心者から、文法が怪しい、という人も歓迎です。岩波文庫とともに、鎌倉時代へと旅立ちましょう。(文責 前川裕)