浅野です。
これだけ英語を書く練習をしていると間違えやすいパターンが浮き彫りになります。今回気になったのは主格の関係代名詞の省略です。それでも話し言葉では十分通じますが、書き言葉としては違和感が残ります。もう一つは和文英訳をするときに不適切に直訳してしまうことです。例えば「確かな原因がわかっていない」という日本語を英語にするなら”We don’t know exactly why.”くらいの簡単な英語で十分です。”The exact reason remains unknown.”などという表現をネイティブがするか定かではありませんし、したとしてもぎこちない感じがします。
“Diary of a Wimpy Kid”は英語そのものというよりは文化的背景が気になります。主人公の少年は誕生日祝いに人々からもらった袋をその場で開けてメッセージも読まずにお金だけを集める行為を母親からとがめられますが、母親はメッセージを読んでその人に会釈をしろと言うだけで、その場で開けるなとは言いません。アメリカでは日本と違ってプレゼントをその場で開けるのが礼儀だとされていると聞いたことはありますが、お金の入った包みであってもそうなのでしょうか。
英語を話すときも同じです。「仕事時間に融通が利く」と言いたければ”I can decide when to work.”が簡単な言い方でしょう。また、日本語では地平線と水平線とを区別しますが、英語ではどちらもhorizonです。このあたりでは文を組み立てる発想の差や文化差が目立ちます。