0626 英語講読(ドナルド・キーン『日本文学の手引』)

introductionの続きを読み進めています。部分部分の訳をどのようにつないでいくかが課題です。

 

例えば次のような箇所に少々苦労しました。

 

Or, the portrait of a Taoist immortal, filled by the Chinese artist with an intense sense of mystery, becomes, in an almost direct Japanese copy, a charming composition of the immortal, his magic toad, pine-trees and clouds.

 

文全体の動詞はbecomesです。その手前まで全部、その中でも特にthe portrait of a Taoist immortalの部分が主語です。a charming composition of …の部分が補語です。それを踏まえてなるべく原文の語順に忠実に訳すなら、「あるいは、道教の不死の人の肖像画は、中国の画家によって不思議という激しい感覚で満たされていたのであるが、日本のほとんど直接的な複製においては、不死の人、魔法の蛙、松の木、雲という魅力的な構図になるのである」となります。

 

その他には、今回だけで接続詞のfor(というのも)が3回登場しました。接続詞や修飾関係に注意しながら部分部分をつなげられたらと思います。