浅野です。
このところは安定して英語を書くことができていたので、やや長い和文英訳に挑戦してもらうことにしました。fewとa fewの使い分け、these daysにはinをつけないといった、間違えやすいところに注目しました。
このクラスが成立した当初から使っている日常素材の英文集ももうすぐ一冊が終わろうとしています。もう一度復習として最初から読むと語彙を体得できると思います。
いつもの通り、語源を少し考えます。re(再)+lev(持ち上げる)+ance(名詞)=relevance(重要性、関連性)、ob(~のほうへ)+tain(保つ)=obtain(~を得る)などです。adとobはどちらも~に向かってという意味のようなのですが、どう違うのでしょうか。どなたかご存知でしたらコメントをください。
会話では見知らぬ人同士の状況を想定し、天気や自国のことなどを話す練習をしました。疑問文を的確に使うことがポイントでしょう。
ad も ob もラテン語の前置詞です。それぞれ前置詞としての意味、用法は違います。手元の「古典ラテン語辞典」によると、ad は「合成動詞で接頭辞として、そばに、近くへ、その上に、加えて、始めるの意を持つ」。対する ob は「合成動詞の接頭辞として、対立、直面、対抗、反対の意をもつ」と書かれています。でも、これだけだとよくわかりませんね。といって、どれだけ詳しく説明したら「なるほど」と合点いくのか?というと、結局のところ、説明不能な気がします。少なくとも、前置詞が接頭辞として使われる場合、このような説明がうまく当てはまらない例が多い気がします。ex-press / im-press や ex-port / im-port などはうまく説明できる例です。一方、ob + teneo = obtineo (保持する)は英語の obtain の語源ですが、このラテン語の動詞の ob がどのような働きをしているのか、私にはうまく説明できません。英単語もそうですが、その語源に当たるラテン語においても、浅野先生がされているように、その単語を「分解して他の単語との関連を調べる」というアプローチに意味があると思います。かりに、すべてが(or その大半が)きれいに説明できないとしても・・・。(漢字の構造を分析してうまく説明できる場合とそうでない場合があるようなものかも。。。でも、偏と旁に分解して漢字を理解しようとする態度は正しいと思います)。