今号の山びこ通信(2013/6/17)から、クラスの様子をご紹介します。(以下転載)
『ラテン語中級・中級講読』(担当:広川直幸)
ラテン語中級ではHans H. Ørberg, Lingua Latina II: Roma aeternaを用いて講読と作文を行っている。ようやく半分の折り返し点を過ぎてCapitulum XLVIII(第48課)に入った。目下、Liviusの第二次ポエニ戦争(ハンニバル戦争)の記述を相手に悪戦苦闘しているところである。第46課(Eutropius)、第47課(Gellius)と割と平易な読み物が続いた後のLiviusなので余計に難しく感じるのかもしれない。どうやらこの課がこの教科書の一番の難所のようである。挫けずに突破しよう。
中級講読では引き続きペトラルカの『わが秘密』を読んでいる。第一巻の後半に入り、だいぶペトラルカのラテン語にも慣れてきたように思う。この時期のラテン語を読むための最良の「羅英」辞典は依然としてLewis & Shortである。研究社の『羅和辞典』でもかなり対応できる。また、國原吉之助『新版中世ラテン語入門』(大学書林)がルネサンス期のラテン語を読むのにも大いに役に立つので必携である。来学期も『わが秘密』を読むので、ルネサンスのラテン語に興味のある方は是非参加していただきたい。
(広川直幸)
<お知らせ>
ラテン語がはじめてという方には、文法の初歩を学ぶ『ラテン語初級』(木曜日18:40~20:00)がございます。こちらも秋学期からの受講を受け付けております。随時、お問い合わせください。