百木です。
新年度になり、将棋道場にも少し顔ぶれに変化がありました。
新たにFuくんやH.Soくん、Y.Soくんなどが参加してくれるようになり、最近は少人数ながらも相変わらずの賑やかな雰囲気のなかでみんなで楽しみながら将棋を指しています。H.SoくんやY.Soくんはまだ将棋を指し馴れてはいないようですが、元気に道場の雰囲気を盛り上げてくれています。Fuくんは5月の道場に来てくれたときに4月よりもぐっと強くなっていたように感じました。手の読みはまだこれからですが、将棋の形が良いです。三名とも今後に期待しています。
今回少し面白かったのは、Juくんが対局そっちのけで詰将棋に取り組んでいたことです。Juくんはすでに簡単な3手詰めならすぐに解けてしまうレベルになりました。僕が詰将棋の本を見ながらいくつか問題を出してあげたのですが、3手詰めでは物足りなくなったらしく、「先生、5手詰めめとか7手詰めの問題だしてよ!」とせがまれました。5手詰め解けるのかなぁ、と思いながら出題すると、しばらくあれやこれやと駒を動かしていましたが、最終的にきちんと正解にたどり着いていました。大したものです。
さらに中務先生とも一緒になって、7手詰めにも挑戦していました。7手詰めになると、将棋が好きな大人でも少し考えこんでしまうレベルです。それも中務先生の助けを借りながら、最終的に正解を見つけることができていました。解けたあとの満足気なJuくんの表情が印象的でした。
将棋にとっての詰将棋は、野球にとってのキャッチボールみたいなもので、将棋が強い人はみんな基礎的なトレーニングとして日常的に取り組んでいるものです。どんな人でも詰将棋をたくさん解いていれば、それだけで必ず強くなれます。将棋を強くなりたい子供たちにはぜひ積極的に詰将棋に取り組んで欲しいものです。対戦に飽きてしまった子には、気分転換に詰将棋を解いてもらうのもいいかもしれません。
今回も8名程度の少人数でしたが、山下先生が飛び入りで参加して子供たちと対戦してくれるなど、良い雰囲気で盛り上がったのではないかと思います。それでも後半になると、だんだん集中力が切れる子供たちが出てきて、将棋に関係のないことで遊んだり騒いだりし始めるのはいつも悩みのタネです。それはそれで活気があっていいかなぁと思うときもありますし、横で真剣に対戦をしている子供たちにとっては迷惑になることはやめようね、と注意をすることもあります。そのあたりのバランスを取りながら、適度に緊張感のある将棋道場を目指していければと考えています。
いつもありがとうございます。「詰め将棋は野球のキャッチボール」というフレーズが強く心に残りました。J君があれよあれよという間に7手詰めの問題に挑戦するようになったことに驚きと尊敬を抱きます。他の子どもたちもおおいに刺激を受けることでしょう。次回もどうぞよろしくお願いいたします。