山の学校では、秋学期より漢文クラスを開講いたします。一般会員はもちろん、高校生会員のご参加も歓迎いたします。開講に向けての準備期間を確保するため、受講希望の方はお早めに参加のご意志をお知らせ下さい。「講師の言葉」にありますように、「漢文講読」に関しましては、お読みになりたい作品名を挙げていただいても結構です。

講師:村田澪先生
京都大学文学研究科文献文化学専攻中国哲学史専修博士後期課程

開講クラス:
1「漢文入門」
基本的な構文や主要な助詞といった語法の習得を主とし、また原文の解釈を訓読という方法で示せるよう訓練する。テキストにはセンター試験に出題されるレベルの平易な短文を用いる。

2「漢文講読」
自分で辞書を引いて読解できる力を養うことを目標とし、内容に関するディスカッションも交えたい。テキストには陶淵明の詩文を用い、「桃花源記」といった散文作品から始める。

講師の言葉:
日本でよく親しまれていることから陶淵明を挙げましたが、受講される方の要望にできるだけお応えしたいと思います。歴史に興味があれば『史記』や『漢書』もいいでしょうし、文学がお好きであれば詩も読みたいと思います。そのほか、毎回少し時間をとって『論語』を一条ずつ解説したり、所謂「素読」をしてみるのも面白いかもしれません。

第一回目の授業について:

第一回目は受講生の方のレベルチェックと、参考書や辞書の使い方、最も基本的な構文の説明等をするつもりですので、予習は必要ありません。第二回目から課題文の予習をしてきていただきたいと思います。

「教科書」ですが、特定の教科書を使う予定はなく、こちらでコピーを用意してお渡ししようと思っております。ただ、予習の際に必要な辞書と参考書として以下のものをお薦めします。

戸川芳郎監修『全訳漢辞海』三省堂
小川環樹・西田太一郎『漢文入門』岩波書店

いずれも新刊書店ですぐに手に入るものです。後者は古書でもよく見かけます。
漢和辞典はすでにお持ちかもしれませんが、『漢辞海』には丁寧な語法解説がついているので、勉強に役立つだろうと思います。