山の学校への坂を上っていると、真っ赤に色づいたもみじの木が目に入りました。思わず目を奪われて、視線が上にばかり向いてしまいましたが、ふと一息をついて足下を見ると、今度は落ち葉が一面に広がっていました。
このもみじの木は、私たちの教室(はなれ)の大きな窓からもよく見えます。授業が始まるまでの間、しばし三人で紅葉に見とれました。
さて今回は、「諸葛亮論」を読み終わり、「孔北海贊」に入りました。
「孔北海贊」は、タイトルのとおり、孔融を讃えるのが主旨ではあるのですが、どうしても曹操の悪事や欠点を書き連ねることで、孔融の引き立て役にしているようなところがあります。
しかし、文人としての評価ならば、蘇軾にも負けないほど高いというのが、曹操とその息子、曹丕、曹植の偉いところです。
そこで、「孔北海贊」が読み終わったら、曹操親子の作品を味わってみようということになり、まずは曹植「洛神賦」を読むことに決まりました。
木村