漢文クラス(2011/9/26)

今回は『説苑』復恩篇の二回目でした。
受講生のお二人に、それぞれ一話ずつ訓読、現代語訳をしていただき、二話目の途中で時間になりましたので、そのつづきは次回へ持ち越しとなりました。

さて、今回のクラスでは、いくつかの「人称」について話題になりました。
そのうちのひとつで、君主が用いる一人称の「寡人」ということばをの由来を、私はいつの間にやら間違って記憶していたのですが、Kさんにその意味を問われた際、それをそのままお話ししてしまいました。
するとIさんから、「寡」は「徳が寡(すく)ない」という意味で、寡人とは自分を「徳が少ない人」と謙遜した表現と聞いたことがあります、とのご指摘をいただきました。
三省堂『漢辞海』で確認してみると、Iさんのおっしゃるとおりでした。
失敗を反省しつつ、まさに「三人行、必有我師焉」だナァと感じた出来事でした。

木村